秘められた新神戸駅建設計画の全容と幻と消えた分岐構想-弾丸列車が地域に残した痕跡-【第一部完結編】
数年にわたりシリーズを重ねて調査を続けている、世界初となる高速鉄道計画、弾丸列車構想。山陽新幹線のルートとしては生かされることなく、完全に白紙撤回となったため、新大阪以西のルート特定は不可能と思われましたが、現地調査を重ねた結果、新大阪-新姫路82.0km上に残された様々な痕跡が明らかとなってきました。新資料の発見から、最後まで難航を極めた明石周辺のルートも確定。新大阪-新姫路の計画ルート全貌が遂に明らかとなりました。そして、そこには平野に計画された新神戸駅の知られざる全貌が。昭和18年には中止が決断されたという弾丸列車構想。その当時の情景に鑑みながら。第十章検証編からの続きです。
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※この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものを利用しています。利用の目的第8項、サイズ規定5枚までの4枚に該当。
上図は、第十章検証編の最後に示した、新大阪-新姫路計画ルート全図です。これまでの調査で新姫路駅までのほぼ全線が明らかとなりました。ここで問題となったのは、明石周辺のルートが複数に分かれたこと。これは一体、何を意味しているのでしょうか。その考察にいく前に、前回発見された資料について、ここで述べることが出来る範囲で紹介しておきたいと思います。
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