5万トン貨物船(ばら積運搬船)の進水式-川崎重工・神戸工場-
2015年10月10日、元の体育の日です。晴れ間はなく、曇りの朝となりましたが、本日は朝から神戸港へ。神戸港にある川崎重工業神戸工場で、ばら積運搬船の進水式が午前10時から開催されました。
ということで午前8時45分、神戸港です。大きな客船が中突堤に入っているのが見えました。
大型客船「飛鳥Ⅱ」です。目の前まで行きたいところですが、受付時間も迫っているため、川崎重工業へ。
ハーバーランドから、川崎重工業神戸工場へと歩いていきます。歩道には、たくさんの人が行列となり、西へと向かっていました。そう、実は全て進水式見学の人たちです。今回の進水式では500人が一般募集(抽選)されましたが、関係者、家族などを合わせた見学者の総数は3,500人から4,000人規模となりました。
そして受付を済ませ、工場内の進水式会場へ。ちなみに工場内は全て撮影禁止となっていますが、進水式開催に当たり、この会場部分だけは自由な撮影が許可されています。
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完成した、ばら積運搬船が見えました。巨大な船体が圧倒してくるような迫力です。全長189.9m、積載重量は55,000トン。ばら積運搬船とは、コンテナなどではなく、砕石や小麦など、バラのまま積む貨物船のこと。
貨物船の周囲をとりかこむように、見学通路が設けられ、進水式の開始を待ちます。受付は午前9時から、式の開始は午前10時からとなっていました。
ドックは、少し斜めとなっており、船体は海へ向かって緩やかに傾いています。ジャッキで支えているため、船底は少し浮いた状態。
人が次々と集まってきて、船の周囲はびっしりと埋まりました。作業員も配置につき、会場には音楽も流れて、進水式の開始を盛り上げます。
見上げると壁のような船体。
こんな巨体ですが、進水には、そんなに時間はかかりません。
船を支えている、たくさんのジャッキ部分。サンド(砂)ジャッキと木材です。古典的な方法ですが、一番確実、安定な方法とのこと。
そして、作業の方々が配置に向かっていきました。
砂を抜いて・・・。
挟んでいた木材を一気に倒します。あちこちで、バタン、ガタン、と大きな音が響き渡りました。
作業は無事に完了。これで船体は中央のガイド部分に乗っているだけとなりました。
そして、いよいよ進水。
大きな船体が、滑るように動き出しました。
するする、と一気に滑っていきます。信じられないくらい、なめらかに、そして高速。
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あっという間に船首部分が通過。船名は「GEIYO K」、たくさんの飾りつけと、テープが風になびきます。
そして完全に海へ。
見事に全体が着水。
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進水は無事に成功しました。
これから安全な航海で、頑張って欲しいですね。
タグボートが迎えに来ました。
まだ船内や、動力など全ては完成していません。次の工程の作業場へと曳航されていきます。それにしても、海に浮かぶ巨大な姿を見ると、すぐ目の前を滑っていった船とは思えません。
船がなくなって、がらんとしたドックと、海へ出た貨物船。
造船の現場と、船の迫力。
川崎重工業、神戸工場、55,000トン積みの貨物船進水式。
約4,000人が見守った「GEIYO K」の進水式の様子でした。
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そして再び、神戸港です。ちょうど飛鳥Ⅱが出航していくところでした。
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船と海を身近に感じた、秋の1日でした。
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