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2015年5月 9日 (土曜日)

紀伊半島(三重県)の山中、坑道跡を行く異色のレールマウンテンバイク-瀞流荘駅から湯ノ口温泉駅へ-

紀伊半島。和歌山県と三重県にまたがる日本最大の半島です。以前、岐阜県と富山県の県境に近い、神岡鉄道跡のレールマウンテンバイクを訪ねましたが、紀伊半島にも、同じようなレールマウンテンバイクの情報が。

★↓神岡のレールマウンテンバイク「ガッタンゴー」は、こちらをどうぞ↓★

レールの上を自転車で走る!?-岐阜県飛騨市、神岡鉄道跡のレールマウンテンバイク-

それでは異色のレール上サイクリングを求めて、一路、紀伊半島へと出発です。

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こちらは、紀伊半島の地図(図1)です。小さな赤い四角形の位置が、今回の目的地、三重県の湯ノ口温泉の位置です。と言っても、和歌山市から直線でも75km以上、三重県津市までは、直線で110kmも離れています。もちろん山が深いため、なかなか簡単にたどり着ける場所ではありません。

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ということで紀伊半島のつけ根、奈良県の五條市です。ここから国道168号線を一路南へ。吉野川(和歌山県に入ると紀ノ川)には、たくさんの鯉のぼりが泳いでいました。

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五條市と言えば、国鉄五新線建設跡地(未成線)を利用した異色のバス路線(国鉄バスから奈良交通が運転)が有名でしたが、2014年9月末をもって残念ながら廃止となってしまいました。半年以上経った現在でも、現役のまま残されているバス専用道が見えました。入口には「市有地につき立入禁止」の表示が掲げられ、一般車の進入はできません。

★↓国鉄五新線と、ありし日のバス路線はこちらをどうぞ↓★

旧国鉄五新線(阪本線)を訪ねて【第一部】-奈良県五條市の山間に続く夢の跡-

旧国鉄五新線(阪本線)を訪ねて【第二部】-バス専用道でつなぐ夢の跡-

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そして、五條市から1時間。国鉄五新線が晩年建設を進めていた阪本地区です。今回の目的地は、まだまだこの先・・・。

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国道168号線は、改良された区間と未整備の区間が、かなり入り混じる行程。2車線となったり、隘路となったり、狭いトンネルも次々と現われます。

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そして、五條市から約2時間、十津川村中心部を通過。

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そこから熊野大社本宮までは、立派な道の整備が進んでいました。

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本宮を越え、国道168号線から国道169号線、そしてさらに国道311号線へ入ります。道は更に細くなり、離合も困難な区間も。

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そして五條市から2時間45分、ついにホテル瀞流荘の標識が見えました。ここが、坑道跡を利用したレールマウンテンバイクのスタート地点になります。

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この場所の詳細な地図(図2)です。ここは正に、三重県、和歌山県、奈良県3県の県境地帯。地図では、奈良県の右側に和歌山県があり、反対のように見えますが、実は、ここに見えている和歌山県は飛び地となっているもの。三重県と奈良県の間に割り込むように、和歌山県が飛び地として入り込んでおり、大変珍しい県境地帯となっています。

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そして瀞流荘が近付くと、トロッコ電車のりばの案内も。

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そしてホテル瀞流荘です。ここは入鹿温泉の施設となっており、レールマウンテンバイク体験も、ここの受付へ。

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ただし、レールマウンテンバイクは完全予約制となっています。出発は瀞流荘駅を8時35分から15時45分までの全6回。ここから湯ノ口温泉駅へと向かいますが、到着した湯ノ口温泉でも、出発時間が決まっており、変更することはできません。例えば、上の写真で、瀞流荘駅を11時のレールマウンテンバイクで出発すれば、必ず湯ノ口温泉駅を12時25分で出発して帰ってくることになります。これは到着した湯ノ口温泉での入浴時間が含まれているためなのですが、たとえ入浴しなくても、湯ノ口温泉の出発時間を変更することはできません。

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それは入浴以外にも理由があり、実は同じ線路上には、トロッコ電車も運転されているため。運転時刻は、瀞流荘駅発が、全てレールマウンテンバイクの出発時刻の15分後となっています。つまり、レールマウンテンバイクの利用者が先に出発し、安全確認後、後ろからトロッコ電車が走ってくるという感じ。そのためレールマウンテンバイクの利用は、原則往復利用のみで、入浴別大人1人1,300円。もちろん入浴しなくてもOKですが、1時間ほど待つことになります。対するトロッコ電車は、乗車のみで片道270円、往復540円となっており、入浴付きの往復では860円となっています。

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ということで、瀞流荘駅ホームで出発時間を待ちます。この鉄道は、銅や黄銅鉱などを始め、様々な鉱石を産出していた紀州鉱山の鉄道跡を利用したもので、現在では、その一部を利用する形で瀞流荘と湯ノ口温泉を結ぶトロッコ電車が運転されています。ここは元々の小口谷駅があった場所。湯ノ口温泉駅までは約1kmですが、ほとんど全線がトンネルとなっています。紀州鉱山の鉄道は、前後にも更に伸びていましたが、1978年(昭和53年)の廃坑と同時に閉鎖されました。

と、ここで思わぬ事態が。予約していた時間が(キャンセル取り違えのため)、別の利用者の方と、まさかの重複。予定の時間には、出発できない事態に。

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ただ、最初から入浴希望なしを伝えていたため、急遽、時間を変更して出発させてもらえることに。本来なら、トロッコ電車が自転車より後で出発となりますが、まだ湯ノ口温泉にいる間に出発。湯ノ口温泉駅の安全を確認後、ホテルから案内の方がレールマウンテンバイクを、線路上に設置してくれました。これは神岡のレールマウンテンバイクと、まったく同じです。

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いえ、違うと言えば、その幅の狭さでしょうか。鉱山鉄道の軌間(レールの幅)は610mm。これは、国鉄やJRの在来線で標準となっている軌間1,067mmと比べて、半分くらいしかありません。そのため、2台の自転車の間隔も、神岡鉄道跡のレールマウンテンバイクより、かなり狭め。

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ということで、ちょっとしたトラブルはあったものの、1km先の湯ノ口温泉へ向かって、出発。

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いきなりトンネルに入ります。鉱山用のトンネルのため、中もかなり小さめ。

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トンネル中は涼しく、自転車をこいでいても苦になりません。小さなトンネル内をガラガラと金属音をたてながら、爽快に進んでいきます。

★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★

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途中で、少しだけトンネルが途切れました。

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途中での停車は認められていません。次のトンネルに入ります。

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そして湯ノ口温泉駅へ。係員が出迎えてくれました。前方にトロッコ電車が見えていますが、もちろん通常では、このようなシーンはありません。

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トロッコ電車がいるため、気をつけて構内に入ります。

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そして、すぐに方向転換。臨時的な運用での乗車となったため、逆に湯ノ口温泉駅での滞在時間は、ごくわずか。しかし入浴を希望していなかったので、これは逆にありがたい結果になりました。

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ただ、少し時間に余裕があるとのことで、構内も少し。

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駅の反対側には、更に先に続く坑道が残っています。この坑道からは、更に冷たい冷風が吹き抜けてきていました。おかげで夏でも大変涼しいとのこと。

★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★

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廃坑となった坑道。こちらの鉄路が、もう使われることはありません。

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「今度は温泉にも入りに来て下さいね」と、親切に声をかけて頂き、あっという間の滞在時間でしたが、出発地点へと戻ります。

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再び、トンネル内の異次元サイクリング。

★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★

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ほとんどトンネルとは言え、これは楽しい。

★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★

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神岡鉄道跡よりも距離も短いせいか、あっという間のサイクリングでしたが、鉱山鉄道という特殊性が楽しく、魅力たっぷりのサイクリングでした。

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乗車時間は、片道わずか10分ほど。無事に瀞流荘駅に到着です。

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ここに発展した鉱山の歴史と、温泉施設、そしてトロッコ電車とともに。三重県の山深くを行く、異色のレールマウンテンバイクでした。

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コメント

いそしずさん、こんばんは。

 久しぶりにコメントさせてもらいます。
そうですか、紀州鉱山跡にトロッコ電車が残っているとは聞いていて、
いつか、行ってみようと思っていたのですが、レールマウンテンバイクで
サイクリング出来たんですね。ありがとうございました。

いそしず 様
こんばんは、トンネル内の流し撮り写真は自分が乗車してるような気分になりますね。私はカヌーを始めたころ、今から13年前に北山川、熊野川を友人と川下りしたことがあります。
途中の河原でテント泊して、朝霧が流れる美しい川を下りました。瀞流荘の温泉にも入浴しました。レールマウンテンバイクはその時にはありませんでした。一度乗りに行ってみたいですね。

南太郎様、こんばんは。
お久しぶりです。紀州鉱山跡のサイクリング、楽しめました。トロッコ運転の方も、知る人ぞ知る鉄道と思いますが、レールマウンテンバイクは面白い取り組みと思います。レールマウンテンバイクとしては、岐阜県の神岡鉄道跡の方が有名とは思いますが、こちらも注目が高まるといいですね。トンネル内は涼しく、もっと走りたい気分でした^^

ころぼっくる様、こんばんは。
瀞流荘に行かれたことがあるのですね。レールマウンテンバイクは、最近始めたものと思いますが、出発時間が限られているのと、台数も、ほとんどないようですので、あまり人気が出過ぎても困るのかも知れません。トロッコ列車の邪魔にならないように、という印象でした。
なかなか味わえない雰囲気ですし、ぜひ一度体験してみて下さい。鉱山鉄道跡が、このように有効活用されているのは、なかなか素晴らしい取り組みと思いました^^

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