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2015年5月16日 (土曜日)

日本一のミニ私鉄だった紀州鉄道に残る廃線跡-西御坊-日高川を訪ねて-

和歌山県御坊(ごぼう)市。和歌山県の中部に位置する、人口2万5千人ほどの町です。紀勢本線は1929年(昭和4年)に御坊市まで開通し、御坊駅が開業しましたが、市の中心部から離れていたせいもあり、1931年(昭和6年)に御坊臨港鉄道が開通、以後1934年(昭和9年)までに日高川駅まで開通し、全通しました。御坊-日高川の距離は3.4kmしかなく、その後、日本一のミニ私鉄としても知られるようになります。地方小私鉄としての経営は思わしくなく、存廃の危機に立たされましたが、1972年(昭和47年)には不動産会社に買収され、1973年(昭和48年)に紀州鉄道と改名、1989年(平成元年)には西御坊-日高川(0.7km)が廃止され、全長2.7kmと更にミニ私鉄となって現在に至っています。しかし2002年(平成14年)に、千葉県の成田空港周辺住民への保障目的で建設された芝山鉄道(2.2km)が開通し、日本一のミニ私鉄の座を譲ることになりました。

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ということで、こちらは紀州鉄道終点、西御坊駅前です。市街地の中に伸びる、か細い単線の線路が見えました。

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今回の位置関係は、こちら(図1)。御坊市街地を大きく迂回するように建設された紀勢本線に対し、御坊駅から南下するように紀州鉄道の線路があります。和歌山県には、他にもたくさんの地方小私鉄がありましたが、現在、そのほとんどが姿を消してしまいましたので、紀州鉄道はある意味貴重な存在となっています。

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そして、こちらが西御坊駅。

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天井は、頭が付きそうなほどの低さ。至る所が、かなり傾いてしまっており、朽ち果てないか心配なほど。駅舎内には、自転車も停めてありました。

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線路はここで終点・・・。ここから日高川までの区間の廃止は平成元年ですので、もう25年以上も前。

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西御坊駅を過ぎると、すぐに廃線跡の線路が現われました。

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それでは、ここから先の詳細図(図2)です。前の写真は1番地点。元々の終点だった日高川駅跡まで向かってみます。

★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★

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1番地点の先で。左カーブしていく廃線跡。廃止後25年以上が経っているにも関わらず、まだ線路がしっかりと残っていました。

★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★

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途中の踏切跡。2番地点です。

★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★

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こちらは同じ2番地点から、日高川方面を見たところ。生い茂る草木に覆い尽くされる線路。こうして見ると、もはや線路が残っていることの方が不思議な光景。

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そして3番地点から、西御坊駅方向を振り返ったところ。

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同地点から日高川方面を見ると、こんな感じ。

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その先も、草に覆われた線路が、途切れることなく続いていきます。(4番地点)

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そして、かつての終点、日高川駅に到着しました。昔のまま、残されているホーム。一部の橋梁が撤去されてはいましたが、未だに西御坊駅から、ほぼ完全な形で線路は続いており、25年以上の放置してあるのが、もったいないような気もします。

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駅構内に残る、複線の橋梁。すでに枕木は朽ち果てていました。

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日高川駅ホームで、しばし休憩。もちろん、何も来ません。

★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★

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そして帰り。5番地点。ここに踏切(警報機)が残っていました。鳴らなくなって、25年以上。もはや忘れられた存在のよう・・・。

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ここに流れたあまりにも長い年月を、感じさせる姿です。

★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★

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そして西御坊駅に戻ってきました。兵庫県の北条鉄道から2000年(平成12年)に譲り受けた、富士重工業製のレールバスが発車を待っていました。

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こちらは北条鉄道時代のレールバスです。1992年、終点北条町駅にて出発を待つフラワ1985-1。北条町駅は改装前で、構内にはまだ国鉄時代の雰囲気が残っていました。

★↓北条鉄道の模様は、こちらをどうぞ↓★

子ザル駅長とボランティア駅長-魅力アップで頑張る北条鉄道-

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この2軸レールバスは、国鉄赤字ローカル線から転換した、小規模な第三セクター鉄道の切り札として、樽見鉄道や三木鉄道、北条鉄道などに導入されましたが、その後は車両の大型化が進み、不要になったレールバスは地方小私鉄に譲渡される例が見られました。そして今はもう、ここ紀州鉄道にしか残っていません。

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そして、更にこちらは在りし日の紀州鉄道「キハ604」です。昭和31年製で、大分交通国東線で活躍していましたが、廃止後、耶馬渓線に移り、大分交通の全廃後、紀州鉄道にやってきました。

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西御坊駅を出て、住宅地を抜けていくキハ604。1992年の撮影です。

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こちらも同じ1992年、西御坊-日高川の廃線跡。4番地点の写真と、ほぼ同一地点。廃止後3年ほどのためか、まだ走れそうな状態でした。

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そして、現在に戻ります。住宅の間、こちらの路地は・・・。

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実は、西御坊駅への通路です。知らなければ、とても駅に行ける道とは思えません。

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駅舎内には、キハ604の写真も飾ってありました。

★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★

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御坊駅へと出発するレールバス。距離こそ芝山鉄道に譲りましたが、今でも間違いなく日本一のミニ私鉄と言っていい姿が、ここにはありました。

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23年の時を超えて。紀州鉄道の思い出、廃線跡散策でした。

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