春の福山・鞆の浦から玉野・渋川海岸へ-流星ワゴンのロケ地を訪ねて-
春の山陽路を西へ、広島市に到着した次は、ドラマ「流星ワゴン」のロケ地となったことで話題となった広島県福山市の鞆(とも)の浦へ。雨が多く、降ったりやんだりとあいにくの天気となりましたが、ロケ地を中心に、今度は西から東へと向かってみることにしました。
ということで、福山市は鞆の浦です。観光案内所兼お土産屋さんでは、さっそく「流星ワゴン」の案内が見えました。朋輩(ほうばい)Tシャツなどもあって、もう放映にあやかった製品も。
鞆の浦には、福山市営渡船乗り場もあり、すぐ沖に浮かぶ仙酔島へ渡ることもできます。運賃は往復240円、所要はわずか5分。
雨が強まってきましたが、その仙酔島までちょっと寄り道。
仙酔島は無人島ですが、国民宿舎やキャンプ場などがあり、気軽に無人島気分を味わうことができます。渡船も、観光地風ですね。
仙酔島の散策は、そこそこに本題に戻ります。鞆の浦地区は、万葉の時代から天然の良港として栄え、瀬戸内海を行く船の重要な寄港地となってきました。古い町並みがそのまま残されており、地区内は細い路地が入り組む、独特の景観となっています。
そのため、福山市中心部からの2車線県道も、鞆の浦の港で唐突に行き止まりに。ここから港を挟んで反対側へは、離合も困難な狭い路地を抜けて行くしかありません。架橋構想もあるようですが、港をつぶすことになるため反対が多く、山側をトンネルで抜ける案も出ており、事態は混沌としているようです。
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港を望むと、ドラマにも出てきていた古い灯台(常夜灯)が見えました。江戸時代のもので、港のシンボル的な存在となっています。
海沿いの路地に入ると、すぐに例の建物が。
ドラマで永田家の設定として使用されていた場所です。しかし、よく見ると・・・
そこには何もありませんでした。ここに、いかにも家の入口のような門が作られ、奥に続いているように見えていましたが、全てセットだったんですね。実際には、奥に扉こそあれ、すぐに行き止まり。
鞆の浦の入り組む、古い町並み。
本当に、タイムスリップしたような感覚です。
町の中には、名物「保命酒」の文字があふれていました。江戸時代から薬用として愛用されていたもので、いわば養命酒のようなもの。十六味とは十六種類の原料を使用しているためとも言われています。
そして常夜灯前です。
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港の向こうに、ドラマの永田家が見えました。
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風情ある町並み、鞆の浦の港でした。
続いて、山のほうへ移動して、こちらは明円寺です。お話を伺った地元の方にお勧めされて訪問してみたのですが、ちょうど桜が見頃を迎えていました。
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幹から直接咲く、桜の花。
町の中には、時代を感じさせるものも、いろいろ。こちらは手押しポンプ。道端の誰でも使える場所にあり、今でもよく使用されているのか、水が勢いよく出てきました。
ホーロー製の古い広告。
そして、こちらは??
玄関に、飾ってある家がたくさん。
謎(?)は、ほどなく解けました。こちらは沼名前(ぬなくま)神社です。実は、こちらで毎年6月末に大祓式が行なわれており、その時、小さな茅の輪を配って、厄除け祈願しているとのこと。家に飾られていたのは、正にこの(ミニ)茅の輪ですね。
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境内から望む、鞆の町と仙酔島。
歴史あふれる町、福山・鞆の浦でした。
一方、一気に東に移動して、こちらは岡山県の玉野市です。
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玉野市、そして岡山を代表する海水浴場、渋川海岸。見えているのは、ダイヤモンド瀬戸内マリンホテル・・・決して、福山総合病院ではありません^^; 同じ瀬戸内とはいえ、福山から遠く離れたこちらも、ドラマのロケ地として利用されました。
海岸から見渡す瀬戸内海。誰も立っていませんが・・・この辺であれを・・・。
美しい瀬戸の海。
残念ながら見通しが悪く、渋川海岸から瀬戸大橋は見えませんでしたが、桜を見ながら、福山から岡山へ・・・流星ワゴンのロケ地を巡る、駆け足旅でした。
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