淡路島の南に浮かぶ兵庫県最南端の島-春迫る沼島へ【前編】-
3月も残り少し。寒い日がまだまだ多いですが、少しずつ暖かい日も増え、春の日差しを感じられるようになりました。
こちらは2015年3月23日、姫路市内です。彩雲が出ていました。彩雲は、雲を構成する水滴や氷の大きさが、ある程度の大きさに揃った時に、光の回折によって色が付いたように見える現象。先日は虹のように見える幻日の写真を掲載しましたが、それとは、似て非なる現象で、虹のように色が順番に揃って終わりではなく、大規模なものでは何度も繰り返し色が付き、幻想的な雲となるのが特徴です。
この時の彩雲は小規模なものでしたが、美しいですね。太陽の近くに出るのも特徴で、なかなか見つけにくいですが、吉兆を示すとも言われていますので、時々空を見上げて、探してみると面白いかも知れません。
そして、こちらは淡路島です。たまねぎ畑が広がる独特の光景。淡路島はたまねぎの産地としても知られています。平成26年の高速道路の料金見直しで、明石海峡大橋はETC利用の場合、平日、休日に関わらず普通車900円と大幅値下げとなり、大変訪問しやすくなりました。
淡路島内を、一路南へ。南の海岸線に出ると、海が広がってきました。この水平線の向こうはもう太平洋で、淡路島南部は太平洋に面していると言ってもいいと思いますが、定義の仕方がいろいろあり、ここは瀬戸内海として分類されることも多くなっています。そして見えてきたのが、淡路島のさらに南側に浮かぶ、沼島(ぬしま)です。
そして灘地区にある、沼島汽船の土生(はぶ)港(灘漁港)に到着。小さな待合室があり、ここで切符を購入します。沼島(ぬしま)までは、往復で大人1人900円。1時間~1時間30分毎の運航。
地図がありました。淡路島との位置関係は、こんな感じ。左隅が鳴門海峡です。淡路島は、架橋により地続きとなっているとは言え、沼島(白丸印)へは、島から島へと渡ることになりますね。
そして船乗り場へ。待っていたのは、小さな客船「しまちどり」です。まだ新しい船で、平成25年4月に就航しました。
航路は、ここ土生港から以外に、洲本港へも1往復。フェリーではないのですが、荷物などの積み込みも行なわれており、島への生活物資を運ぶ役割を担っているようです。
船内に入り、出発を待ちます。
そして、出航。高速船で、あっという間に淡路島が離れていきます。
上がる波しぶきに、かかる虹。
沼島までは、わずか10分。沼島が近付いてきました。
そして沼島に到着。出発した淡路島が、海の向こうに見えました。
兵庫県最南端の島に、上陸です。
沼島は周囲10kmもない、小さな島ですが、現在でも500人ほどの人々が暮らしている漁業の島です。港から、すぐ。高台に建つ神社が見えました。
弁財天神社です。緑や黒、白の縞模様が美しい片岩の石垣。
参拝していきます。
神社に隣接する漁港には、たくさんの漁船が停泊していました。島のせいか、島内に車の姿はほとんどありません。業務用の車がほとんどのようで、昭和初期の町の姿のよう。
こちらは、島唯一のスーパー、橋本商店です。営業していました。日用品を中心に、品数は豊富で、まさに島の生活を支える存在。
郵便局と、配達の車・・・。島で工事ができないためか、島内の舗装は全てコンクリートです。昭和20年代後半、日本各地の国道が舗装され始めた当初、コンクリート舗装とアスファルト舗装、どちらがいいかで争われた時期がありました。白黒論争とも言われ、当初はコンクリート舗装が圧倒的でしたが、次第にアスファルト舗装が主流となり、現在に至っています。アスファルトが見慣れた今となっては、これも面白い景観ですね。
淡路島の南に浮かぶ孤島、沼島探訪。本土とは離れた、島独特の景観が迎えてくれました。この後は、さらに島の奥へ。以下、後編に続きます。
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