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2014年8月10日 (日曜日)

往年の名車から最新のリニアまで-JR東海のリニア・鉄道館-

夏休みに入って、夏も真っ盛り。京都に新たに建設中の鉄道博物館に移設するため、大阪にある交通科学博物館が閉鎖したニュースがありましたが、名古屋にはJR東海が運営する「リニア・鉄道館」があります。夏休みの訪問にも最適、今回は2011年にオープンしたという、この鉄道博物館を訪ねてみることにしました。

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ということで、名古屋の金城埠頭にやってきました。目の前に見えるのは、名古屋臨海高速鉄道「あおなみ線」の終点、金城ふ頭駅です。名古屋臨海鉄道は名古屋市などが中心となって出資している第三セクター鉄道で、2004年に開通しました。市中心の第三セクターとは言っても、鉄道敷地は元々国鉄の貨物線、西名古屋港線を利用したもので、旅客化構想もありJR東海が所有していたことから、JR東海とも関係が深い鉄道となっています。

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そして振りかえると、巨大な四角い建築物が見えました。これがJR東海の「リニア・鉄道館」です。

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中は近代的で、開放的な空間。

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改札口(?)を通って、中に入ります。ちなみに館内は映像部分を除いて、ほとんどの場所が撮影OK。

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館内に入ると、まず迎えてくれるのが、C62 17と、新幹線300X、そしてリニアです。(※写真は映像部分を規制しています) 300Xは、955-6を展示。955形は、次世代の高速新幹線の開発を目指し1995年に製作された試験車両です。これが、後の新幹線300系の土台となりました。300系は「のぞみ」として、初の270km/hという営業運転でデビューし、東京-新大阪の所要時間を大幅に短縮しました。

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そして300Xのとなりに展示されているのが、リニアの試験車両、MLX01-1です。こちらも1995年に完成し、山梨にあるリニア実験線で試験運転が続けられてきました。

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リニア車両の中も見学可能。リニア・鉄道館では、ほとんどの展示車両の中に入ることが出来ます。リニアの座席は、座らないで下さい、との表示が掲げられていました。

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そして、C62、新幹線、リニアの部屋を抜けると、巨大な展示フロアへ。ここでは時代を超えた様々な往年の鉄道車両を見ることができます。写真は新幹線0系と、381系特急電車。381系は、振り子式と呼ばれる構造を採用した車体で、カーブ時に遠心力により車体が傾いて、スピードを落とさず通過できるように工夫された電車で、自然振り子式と呼ばれました。

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しかし展示スペースの広さは、圧巻。各車両は、ライトや電気などがちゃんと付いており、活躍当時の息吹を感じられるのも、素晴らしいですね。

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新幹線車両も、こんな感じ。まるで巨大な鉄道模型のようです。手前から700系、300系、100系、そして0系。

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そして、車内にも入ることができます。

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こちらは100系の車内。100系新幹線は、2階建て食堂車が連結されていたのが大きな特徴。

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それでは、その食堂車へ。

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当時の雰囲気のままの車内です。新幹線の食堂サービスの廃止は2000年。高速化の裏で、食事をしながら移動するスタイルは、ほとんど失われてしまいました。

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厨房も、そのまま残っていました。

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新幹線ばかり見てしまいましたが、他の車両たちも。こちらはモハ52です。モハ52-004。戦前に急行用の電車として開発され、流線型となっているのが特徴で、後の特急電車の礎となった車両です。

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こちらはモハ1。

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大正時代の車両ですが、現役のように美しく保存されていました。

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EF58もありました。蒸気機関車や旧型の電気機関車も保存されています。EF58は、デッキ付きの旧型電気機関車の特徴を残しながら、車体は前後に大きく伸ばされた、その長大な大きさが特徴で、特急つばめの先頭に立ち、またブルートレイン牽引や、お召し列車(専用機)など、数多くの歴史を持つ電気機関車です。種類も大変多く、前面窓の形状などもいろいろ。展示の車両は、直流機関車標準の青色塗装で活躍していましたが、旧型電気機関車標準の「ぶどう色2号」に戻されたもの。

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EF58の後ろには、スハ43が。スハ43は、戦後、全国各地で活躍した客車で、このボックス席に懐かしさを感じる人も多いのではないでしょうか。このスハ43系客車は、銀河鉄道999の客車のモデルの1つともなっています。

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テーマとしては、やはり鉄道の高速化に重点が置かれているようで、展示車両の中心となっているのは、各時代の先端を行っていた車両が多くなっています。

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しかし、明治時代から最新のリニアまで、1つのフロアを見るだけで、日本の鉄道発展史のほぼ全体を見ることができるというのは、貴重ですね。

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車両だけでなく、以前使用されていた案内板や、マルス(発券機)など、懐かしい機材も展示されています。

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館内には、国鉄バス1号機も保管されていました。

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どれも現役さながらの美しい状態で、様々な車両を見学でき、長い鉄道の歴史を体感できる・・・鉄道ファンならずとも、魅力満点の巨大な鉄道展示場が楽しい、JR東海の「リニア・鉄道館」でした。

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