子ザル駅長とボランティア駅長-魅力アップで頑張る北条鉄道-
JR加古川線と神戸電鉄が接続する粟生(あお)駅から、北条町駅までの13.6kmを走る第三セクター鉄道、北条鉄道。1985年(昭和60年)に国鉄の特定地方交通線(第一次廃止対象路線)、北条線から転換されて開業しました。行き止まりの盲腸線のため、輸送人員は少なく厳しい条件ではあるものの、様々な取り組みで、少しでも路線の活性化を図っている様子です。9月8日(日曜日)は、子ザル駅長の出勤日。終点側となる北条町駅を訪ねてみることにしました。
ということで、北条鉄道の北条町駅にやってきました。周囲は加西市の中心部であり、商業施設も多く建ち並んでいます。加西市にとっては、加古川、姫路、神戸方面へ出る大切な足ですね。
駅には子ザル駅長の案内が掲げられていました。出勤日は月に2回ほど。体調などにより変更となる場合もあるようです。出勤時間は、午前10時から午後3時の予定で、北条町駅10:42発と13:42発の2便に乗車。ちなみに7月は7日と21日に出勤予定でしたが7日は欠勤し、8月は1ヶ月間お休みでした。そして9月は8日と、22日の予定。詳しくは北条鉄道のホームページを確認下さい。
★↓北条鉄道ホームページ(公式)のニュース欄です↓★
http://www.hojorailway.jp/news/
乗車するのは10:42発の粟生行き。
私事ながら北条鉄道は、善防山から笠松山に登った時(2010年)に利用しましたが、もう3年以上前。そう考えるとこのブログも長くなりました。年月の経つのは早いですね。
★↓北条町駅から出発。当時の記事は、こちら↓★
善防山(251m)~笠松山(244.4m) 【加西市】(2010年)
そして、おもむろに「子ザル駅長」が登場。
腕にしがみついている、こちらのサル。
生後わずか1ヶ月。生まれたばかりの赤ちゃんです。当然、この任務は初参加。名前もまだ決まっていないとのこと。
しがみついたまま、粟生駅まで往復です。
乗車は、特別な場所ではなく、そのまま座席へ。知らなければ、子ザルの存在は分からないほどですが、この子ザルに会う目的で来ていたり、たまたま乗り合わせた人などが、横に座って記念撮影をしたりと、車内は賑やかな雰囲気となりました。
沿線は、一面の田園風景です。
★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★
かわいい子ザル駅長。何匹か交代しながら、会えるチャンスも少ないですが、これからも長く頑張って欲しいと思います。
子ザル駅長の存在が楽しい、北条鉄道でした。
※写真は1日乗車券です。昔懐かしい硬券で、1往復分の800円で発売中※
一方、こちらは、途中駅の法華口駅です。
駅舎には駅舎工房「モン・ファボリ」の看板が。
実は2012年11月に米粉を利用したパン屋さんとして、駅舎内で営業を開始しました。パン屋さんですが、1時間に1往復の列車を見送るボランティア駅長も兼務しています。
駅舎内は美しく改装され、まるで喫茶店のような感じ。
特製の北条鉄道サイダーや、記念のスタンプもあります。
そして、また列車がやってきました。北条町行きの単行。
ボランティア駅長さんが、手を振って見送ります。
本来は無人駅で、ワンマン運転だった鉄道に、人のぬくもり。子ザル駅長から、ボランティア駅長まで。創意工夫で暖かい鉄道作りを目指す、そんな息吹を感じたローカル鉄道、第三セクターの北条鉄道でした。
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