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2013年6月22日 (土曜日)

現存日本最古の鉄道トンネルと連続する明治隧道-旧北陸本線、柳ヶ瀬越えから山中越え-【前編】

滋賀県米原市。ここの中心駅、米原駅からは北陸本線が分岐しており、福井、金沢、富山方面への玄関口の駅となっています。現在の北陸本線は、長浜の先、木ノ本駅から大きく西へとカーブし、湖西線と近江塩津駅で合流して県境を越え、福井県の敦賀駅へと向かっていますが、昔の北陸本線は、木ノ本駅から直進しており、現在の北陸自動車道とほぼ同じルートで県境を越えていました。それが「柳ヶ瀬越え」と呼ばれるルートです。そして敦賀駅から先も、現在は全長13km以上もある北陸トンネルで今庄、福井方面へと抜けていますが、以前はここも「山中越え」と呼ばれ、トンネルの連続する難所でした。今回は、前編、後編の2回に分け、この旧北陸本線「柳ヶ瀬越え」と「山中越え」のルートをたどってみたいと思います。

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こちらは、滋賀県長浜市の国道365号線です。木ノ本駅の北側で北陸本線が西へとカーブして離れたあとも、国道は北へとまっすぐに続いています。実は、この国道部分が北陸本線の廃線跡。しばらく廃線跡は国道となっており、北へと進みます。

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そして、長浜市余呉支所前です。突然、国道脇にホームの跡が見えました。「中之郷」という駅名表示板があり、ここがかつての駅であることを伝えています。しかし、この駅名表示板は、国鉄仕様のものではありません。

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ホーム上には、かつての国鉄風の駅名表示板も残されていました。が、実はこちらもレプリカです。当時の駅名は「中ノ郷」で、隣の駅も現在と同じ「木ノ本」という書き方でした。

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次の柳ヶ瀬駅跡は、バス停となっており、駅の痕跡は残っていません。

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本日は梅雨空。。。次第に雨が降り出しました。センターラインも怪しげな国道365号線を北へと向かいます。北陸自動車道が右側を並走しており、廃線跡は一部北陸自動車道にも取り込まれ、痕跡はほとんど残っていません。

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そして、国道に分岐の標識が。直進は国道365号、越前市方面、右折が県道140号、敦賀方面となっています。ここから分岐する県道140号線が、旧北陸本線の難所「柳ヶ瀬隧道」へのコース。そして、いよいよ日本でも最古級となる明治隧道へ。

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ここで、今回の地図(図1)です。赤いラインが旧北陸本線のルート。黒丸印は、現在の北陸本線の駅と、その駅名。1番が、これから行く「柳ヶ瀬隧道」の位置です。

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そしてトンネル入口に到着。狭い単線鉄道用のトンネルが口を開けていました。内部でのすれ違いは困難なため、入口には信号機も。明治時代の隧道のはずですが、入口は、そう古くないコンクリート製のように見えます。

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そのトンネル入口を上部から見たのが、こちら。実は明治時代の隧道を後から延長し、入口部分にコンクリート製の排煙装置を設けていました。この排煙装置は、蒸気機関車の煙を誘導し、トンネル内で窒息しないように、1933年(昭和8年)に設置されました。柳ヶ瀬隧道は狭い上に、25‰(パーミル)の急勾配区間となっているため、1928年(昭和3年)には、トンネル内で空転を起こし身動き出来なくなった蒸気機関車による死亡事故も発生しています。

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トンネル入口横には、説明板とトンネルの扁額が残されていました。

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伊藤博文による「萬世永頼」の額です。柳ヶ瀬隧道の完成は1884年(明治17年)。全長は1,352mで、日本初となる1km以上のトンネルでした。ちなみに鉄道トンネルとして最初の山岳トンネルは1880年(明治13年)完成の逢坂山トンネルで、これは、その4年後の完成。

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暗く、長く、狭いトンネルは、出口付近でカーブしているため、なかなか出口が見えず、大変長い距離に感じます。単線の鉄道用トンネルを車で走ることの出来る場所は、日本全国でもそう多くはありませんが、明治時代のトンネルを走れるという意味でも、大変貴重な存在。

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抜けたところで、反対側の入口を見ると、こんな感じ。こちら側は古い時代のトンネルの雰囲気が、よく残っていました。

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そして図1の2番、小刀根トンネル近くまで走ってきました。旧北陸本線跡は、この周辺も北陸自動車道に飲み込まれてしまっており、ほとんど痕跡が残っていませんが、ここにはトンネルが残されています。

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それが、こちら。敦賀市指定文化財となっている旧北陸本線、小刀根隧道(全長56m)です。出口も見える短い距離ですが、注目はレンガ製ポータル上部の要石(かなめいし)。

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そこには、明治十四年という文字が、くっきりと残されていました。このトンネルの完成は1881年(明治14年)。これは、日本初となる山岳トンネル「逢坂山隧道」完成の1年後。

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逢坂山隧道は入口付近しか残っていませんが、こちらの小刀根隧道は、道路用になったとは言え、今も現役。これは現存最古の鉄道トンネルと言えます。ちなみに、現在も鉄道として利用されている最古のトンネルは、横浜市にある1887年(明治20年)完成の清水谷戸トンネルとなっています。

★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★

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完成から実に132年。今も役目を果たし続ける姿は、圧巻です。

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そして敦賀の中心部を抜け、今度は北陸トンネル完成で消えた「山中越え」の区間へ。まず現われたのは、図1の3番、樫曲(かしまがり)隧道です。全長は87m。ここは国道476号の歩道用のトンネルとして残されています。

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そして葉原地区から、国道476号線と離れ、旧北陸本線は難所だった山の中へ。雨が次第に激しくなってきました・・・

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そこから先の図(図2)です。ここから今庄に抜けるまで、4番から12番、9ヶ所も隧道が。この区間の北陸本線の開通は1896年(明治29年)であり、このトンネル群も、その時期に完成した明治時代の隧道ばかりです。

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しばらく走ると、葉原信号所跡がありました。

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そして、すぐに現われるのが、4番の葉原隧道(974m)です。カーブして長い隧道のため、ここも柳ヶ瀬隧道と同様、信号が設置されていました。待ち時間は、約5分となっています。

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照明は、ほとんどなく、ここも大変長く感じるトンネルです。

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抜けると、続いて5番の鮒ヶ谷(ふながたに)隧道です。こちらの全長は64m。

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出口が見えていますので、信号機はありません。対向車がないことを確認してから、トンネルに入ります。

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そして、すぐに6番の曽路地谷隧道へ。

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こちらの全長は399m。少し長めですが、信号機はありません。より慎重に進入し、突破します。ここを抜けると旧杉津駅跡で、そこは北陸自動車道の杉津PA付近。

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杉津から北陸自動車道とも離れ、旧北陸本線跡の道は、いよいよ山中越えの心臓部へ・・・激しくなる雨の中、更に続く明治時代の隧道をたどります。

今回は2部構成。以下、後編へと続きます。

★続きの後編は、こちらをどうぞ★

現存日本最古の鉄道トンネルと連続する明治隧道-旧北陸本線、柳ヶ瀬越えから山中越え-【後編】

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