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2013年5月 9日 (木曜日)

レールの上を自転車で走る!?-岐阜県飛騨市、神岡鉄道跡のレールマウンテンバイク-

岐阜県最北端の町、飛騨市。ここに古くから亜鉛を産出していた鉱山、神岡鉱山跡があります。現在では採掘は行われていませんが、古くは、この鉱石に含まれるカドミウムが原因とみられる公害「イタイイタイ病」の発生源として大変有名となりました。その鉱山跡地はニュートリノの観測施設「スーパーカミオカンデ」などとして活用されていますが、鉱石運搬のために活躍していた旧国鉄神岡線は、第三セクター神岡鉄道として、いったんは存続したものの、貨物輸送がなくなったこともあり2006年に廃止。国鉄赤字ローカル線を引き継いだ第三セクター鉄道としては、全国2番目となる全線廃止(1番目は北海道ちほく高原鉄道、部分廃止では、のと鉄道が最初)となってしまいました。

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こちらは、その神岡の町です。深い山の谷間に、かつて鉱山で栄えた町が広がっていました。神岡鉄道の廃止から、すでに7年。現在、その鉄道跡は、サイクリングロードならぬレールマウンテンバイクが楽しめる場所になっているとのこと。レールマウンテンバイクとは、果たしていかなるものなのか・・・さっそく当時の神岡鉄道の終点、奥飛騨温泉口駅に向かってみることにしました。

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ということで、奥飛騨温泉口駅に到着しました。7年前に廃止されている駅とは思えない姿。

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そう、このかつての終着駅が、現在ではレールマウンテンバイク「ガッタンゴー」の拠点として利用されているのです。

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そして駅のホームです。昔のまま残されているレール・・・って、少し様子が違います。鉄道としてはあり得ない急勾配が設置され、レールはホームと同じ高さに。。。

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反対から見ると、こんな感じ。前方が奥飛騨温泉口の駅舎です。ホームと同じ高さにレールが敷かれ、駅舎まで続いていました。

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そして、レールの上を何やら珍妙なものが・・・

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木製のトロッコを押していたのは、バイクです。

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そして、やってきたのは自転車。

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真ん中に特製「観覧シート」の付いたタイプも。

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2台がフレームで固定された自転車が、次々とホーム上に並び、真ん中の棒を支点にして、手際よく方向転換されていきます。

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そう、これが神岡鉄道跡を利用した、レールマウンテンバイク、ガッタンゴー。元の神岡鉱山前駅までの3kmを往復する、全長6kmのレール上を、なんと自転車で走行が楽しめるというユニークなもの。

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という訳で、3km先の旧神岡鉱山前駅へ向けて、出発進行。約10組が間隔を空け、順番にスタートします。急勾配で助走を付けて、元のレール上へ。

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鉄道上を行く不思議なサイクリングに出発です。レールがあるのでハンドルは動かす必要はありません。とにかく走るだけ。

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自転車の前輪です。レール上に軽く接しているだけで、実際は機能していません。タイヤが回っていなくても、気にする必要はないとのこと。

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そして、後輪です。こちらはレールに接しており、更に別の車輪でレールから外れないようになっています。よほどスピードを出さない限り、脱線の心配はないとのこと。

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ガタンガタンと鉄道のような音を出しながら、サイクリング。

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出発から0.8km、元の神岡大橋駅を通過。

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更に、神岡の町を見下ろしながら進みます。これは楽しい^^

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そして、前方にはトンネルが。

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全長352mの神岡第2トンネルです。少々長いですが、直線なので出口の光が見えており、あまり恐怖感はありません。自転車のライト点灯を忘れずに。

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抜けると、すぐに飛騨神岡駅を通過。続けて次のトンネルに突入。

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全長524mの神岡第1トンネルです。大変長い上にカーブしているため、中間地点では長く前後の光が見えません。ライトを消灯すれば、そこは漆黒の闇。

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抜けると、折り返し地点の神岡鉱山駅跡までは、もう少し。

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ポイントをたくさん渡って、折り返し地点に到着です。

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そして全員が到着するまで、しばし休憩。2人乗り、4人乗り、電動補助付き自転車、バイクで押してもらうトロッコなど、たくさんの種類が用意されています。

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特製のレールマウンテンバイクと、神岡鉱山前駅跡。

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そして、もと来た道を、再び出発地点へ。帰りは全線にわたって、緩やかな上り勾配となるため、行きよりも頑張りが必要です。

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最後は、例の急勾配。係員の掛け声を受けながら、一気にぺダルを踏み込んで、ゴールへ。爽快な6kmのサイクリング。全国異色の廃線跡をそのまま生かしたレール上のサイクリングは、大変面白くユニークで、何度でも楽しみたい、大変魅力的なものでした。乗車は電動補助付き自転車のみ大人1人1,500円、他は全て大人1人1,000円となっています。記念写真も1枚300円で販売。

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神岡鉄道跡のレールマウンテンバイク体験でした。

★↓三重県にも存在、もうひとつのレールマウンテンバイクはこちら↓★

紀伊半島(三重県)の山中、坑道跡を行く異色のレールマウンテンバイク-瀞流荘駅から湯ノ口温泉駅へ-

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コメント

廃線跡をうまく利用してるんですね。
芦屋に12年住んで、転職して兄がいる飛騨に住みました。
兄も僕も神戸の人間ですが、兄は養子に行って飛騨に住んでいました。
自分は12年飛騨に住んで西宮に戻ってきました。
神岡も一度行きました、寂しげな町でしたが、がんばってるんですね。

まさるさん、こんばんは。

神岡鉄道跡のサイクリングは、大変面白かったです。
普通にサイクリングロードとしてしまうよりも、こちらの方が大変ユニークで面白いですね。遊園地のアトラクションを楽しんでいるような感じもしました。片道3kmと、景色の変化を楽しむにも十分な距離ですが、まだまだ先まで走りたいと思うほどでした^^
岐阜県の飛騨市に住んだことがあるのですね。私は祖父の里が岐阜県ですが、祖父は若くして亡くなっておりますので、あまり岐阜県の里のことを知っているわけではありません。しかし岐阜県というと、少し親しみを感じてしまいます。神岡鉄道も廃線となったのは残念ですが、こうして今でも活用されているのを見ると、やはりうれしいです。これからも、頑張って欲しいと思います^^

いそしずさん、こんばんは。

いいですねえ。かなり乗ってみたいです。
急坂、急カーブ、ポイントなどがたくさんあるといいなあ。
鉄橋なんかもスリルがありそうです。
全長3kmですか?30kmでもいいです。乗りたい!
私も家内の実家が岐阜なので挑戦できるかもしれません。
寒い所で営業期間が短いのが大変と思いますが、頑張ってほしいものです。

ちゅたさん、こんばんは。

レールマウンテンバイク、大変面白かったです。神岡鉄道は乗ったことがありませんでしたが、実際に走ってみると親近感がわきますね。神岡鉱山前駅まで、わずか3km、往復でも6kmしかありませんので、確かに少しもの足りないくらいかも知れません。戻ってきた時は、まだもう1往復したい衝動にかられました^^
神岡鉄道全線の走破イベントなどが出来たら面白そうですね。ポイント部分が多いのは、折り返し地点の神岡鉱山前駅の構内だけで、あとはトンネルこそありますが、傾斜もそうきつくはありませんので、本格的なサイクリングとは比べる訳にもいきませんが、それでもレールの継ぎ目を払う音を響かせながら、レール上を走るのは大変爽快な体験でした。今回は、郡上八幡から白鳥、飛騨清見と抜ける東海北陸自動車道でのドライブでした。ぜひ機会がございましたら、行ってみて下さい~^^

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