日本初の山岳レースから141年-第1回シム記念・摩耶登山マラソン-
2013年5月11日、雨の土曜日になりました。本日は、神戸市灘区の六甲山系の1つ、摩耶山(まやさん)で、第1回となる登山マラソン大会が開催されるとあり、雨の中、たくさんの人が王子公園へと集まっていました。
こちらは神戸市灘区にある王子公園東側です。特設の受付場所が設けられ、たくさんの参加者が集まってきていました。着替え用のテントも用意され、また前方に見えるトラックで荷物を預けることもできます。スタート地点は、ここから1kmほど北にある妙光院。登山道である青谷道への入口にある寺院です。本日は摩耶山掬星台(きくせいだい)までの短距離(3km)レースと、更に六甲山牧場まで行って摩耶山掬星台に戻る長距離(10km)レースの2種目の競技があり、また楽しむことを目的とした「わくわくランコース」(3km)を合わせた計3種類での開催となりました。その受付の様子を見ていると、何やら不思議な車が・・・
!?
!!
全国に1台しかないという、グリコワゴンです。屋根にポッキーを積み、ドアノブはパピコという素晴しい姿。
ワイパーもポッキー(笑) 日本縦断グリコワゴンという企画で、2010年12月から2011年2月にかけて、全国47都道府県をまわった車です。本日は登山マラソンゴール地点である摩耶山掬星台に現われる予定でしたが、悪天候のため、急遽スタート受付地点に変更されました。見られた人は、ラッキーですね☆ しかし、なぜ登山マラソンにグリコワゴンが?その疑問は、摩耶山上で解けることになります。
スタート地点を賑わせた、グリコワゴンでした。
そして、参加者はスタート地点である妙光院前へ。長距離(10km)のランナーは午前10時からスタート。登山道を走るマラソン大会のため、1分おきに3人ずつのスタートとなります。本日の長距離参加者は約100名。その後10:30より短距離(3km)の参加者50名が、やはり同様に3人ずつスタート。
妙光院前の駐車場には、すでにたくさんの参加者が集まっていました。
そして、スタート5分前。大会実行委員長の前田康男さんから開会のあいさつ。今回が第1回となるこの登山大会は、昨年行われた「摩耶山魅力アップアイデア募集」で最優秀賞となったアイデアで、開催が決定されました。そして、その最優秀賞のアイデアを提案したのが、今回大会実行委員長を務める前田康男さんです。
そして10時ちょうど。実行委員長、前田さんの号砲により、最初の走者がスタート。KR&AC(神戸レガッタ&アスレチック倶楽部)の皆さんです。KR&ACの創立は1870年。創立者の1人がA.C.シムという人物で、ここ神戸で日本初の登山マラソン(トレイルラン)を開催した人物でもあります。当時の外国人居留地(現在の旧居留地)から摩耶山への登山マラソンの開催は1872年。これは、今から実に141年前。
そして、雨と霧に包まれた、摩耶山上ゴール地点です。スタート地点の妙光院の標高128mに対して、こちらは標高690m。標高差は562mになり、これはかなりの難コース。
それでも、午前11時には最初のランナーがゴール地点に飛び込んできました。
そして、次々と長距離に参加したランナーが入ってきます。スタート時間が違うため、ゴールした順番が順位通りという訳ではありませんので、誰が優勝かはすぐには分かりません。
午前11時5分には、最初の女性ランナーも入ってきました。
そして、皆が見守る中、次々と参加者がゴールインしてきます。悪天候の中、本当にお疲れ様でした~^^
それにしても雨と大変濃い霧のため、見通しはほとんど効きません。本来なら神戸の街並みが眼下に広がる大変素晴しい眺めなのですが・・・
★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★
★参考★晴れていたら、眺めはこんな感じ。
そして、表彰式。再び激しい雨となってしまいました。本来は、屋外にステージが用意されていましたが、悪天候のため、休憩所内で。
こちらは・・・?そう、摩耶山のマスコットキャラクター「しゅげんくん」です。実は、この登山マラソンの表彰式を盛り上げようと、隣接するロープウェイの星の駅で待機していたのですが、雨のため練習むなしく出ることができませんでした・・・残念~。
ということで「しゅげんくん」は来れませんでしたが、神戸市の灘区長さんのあいさつの後、長距離1位から3位の表彰式。大会委員長から表彰状と記念品が手渡されます。優勝者のタイムは50分56秒、2位は54分55秒、3位は55分40秒で、いずれも1時間を切るタイムでのゴールでした。
続いて女子の表彰式。こちらは1時間12分台からのタイム。
今回の参加者には、オリジナルTシャツの他、ラムネや婦人会による摩耶カレーなども振る舞われました。
特にラムネは、A.C.シムが製造販売を手がけていた縁もあり、オリジナルラベルで500本を用意。長田区で50年以上のラムネ製造の老舗、兵庫鉱泉所の製品ですが、昔のままの瓶を使用したラムネを揃えるのは大変だったとのこと。
長距離コースには定員100名に対して、300名を超える応募があったという、今回の登山マラソン大会。わくわくランコースこそ75組の定員に対して、60数組と定員割れとなりましたが、短距離も含めて、かなりの抽選倍率となってしまいました。来年の開催も期待したいところですね。
リニューアルされた登山ケーブルとともに、摩耶山の活性化を願って。141年ぶりに復活した神戸の登山マラソン。悪天候ながら、盛況に終わった、シム記念・摩耶登山マラソンでした。
・・・と、終わりではなく、少しだけまだ続きが。上写真の右に写っている旗。そう、現在、摩耶山を含む六甲山では、グリコとタイアップしたスタンプラリーを5月19日まで開催中。全15ヶ所に設置されたスタンプのうち、2個を集めればオリジナル特製クリアファイルを、そして3個集めると、グリコのお菓子がもらえる抽選にチャレンジできます。白玉が出ればポッキー1箱、赤玉が出ればセレクションザグリコ(10品入り)をプレゼント。グリコワゴンが来る予定だったのは、この企画との連携だったのですね。
ということで、スタンプラリーにチャレンジ。無事に3つを集め、そして、なんと大当たり。グリコザセレクションをゲットできました^^ ありがとうございました~。
悪天候でしたが、最後まで楽しめた、初の登山マラソン開催の摩耶山でした。
★↓2014年開催、第2回シム記念・登山マラソン大会はこちら↓★
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★グリコの工場見学(神戸市西区)の話題は、こちら★
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コメント
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摩耶山麓に住んでます。当日はレースには参加せず見ていましたが、詳細なレポートありがとうございます。神戸市広報課でもレースの様子を、動画でアップしてくれてるので、それと合わせてみると、状況がよくわかりますね。見ていると来年は私もレースに参加したくなりました。もちろんわくわくランの部ですけど。、
投稿: 摩耶原人 | 2013年5月22日 (水曜日) 01時36分
摩耶原人さん、こんばんは。
ご訪問、ありがとうございます。大会当日は雨で、参加の方は大変だったと思うのですが、第1回の登山マラソン、なかなか盛り上がっていたと思います。摩耶山の活性化につながる行事として定着し、息の長い大会として続いてくれれば、うれしいですね。
わくわくランは、今回定員割れとのことでしたが、どうやら大会が大会だけに、走らなくてはならないと思ってしまった人が多かったようで・・・実は、ゆっくり歩きながら摩耶山登山を楽しむ企画だったとのことで、来年の開催時には周知徹底したいとのことでした。ぜひ、参加ご検討下さい。今後とも、よろしくお願い致します^^
投稿: いそしず | 2013年5月25日 (土曜日) 21時05分