神戸市垂水区、奥畑大歳神社伝統の秋祭り-宵宮から本宮まで-
10月に入りました。10月から11月は運動会、文化祭、そして伝統の秋祭りのシーズン。神戸市垂水区の奥畑地区では、10月6日と7日の2日間、伝統の秋祭りが開催されていました。今回は、その奥畑大歳神社の秋祭りの模様を、宵宮と本宮の2日間に渡って見てみたいと思います。
ということで、10月6日午後8時。夜の奥畑大歳神社にやってきました。ここは神戸市垂水区の小さな谷筋。北側の山の上には総合運動公園があり、東側には市営地下鉄名谷駅周辺の住宅街が広がるなど、現在では大きく街が広がっています。しかし、ここは宅地造成が盛んになる前、谷筋に点在する農家と、その地区の中心となってきた神社・・・かつての山間地域の雰囲気が色濃く残る風景となっていました。
階段を1段、1段登ると、太鼓の音や子供たちの声が次第に大きく聞こえてきます・・・
★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★
そして境内。
獅子舞が行なわれていました。神戸市内では神楽系の獅子舞が各地に残っており、主に秋祭りで見ることができます。伝承的には伊勢太神楽を元とする獅子舞と言われており、地区の厄払い、五穀豊穣を祈る行事。
お多福のお面を付けた人が、神社前で太鼓に合わせて踊ります。
奥畑大歳神社は、源平の須磨一の谷の合戦の際、源義経が参拝したとも伝えられる、この地区での古くからの神社です。神戸市内には「大歳神社」という名前の神社が多数存在するため、奥畑大歳神社と呼ばれています。
秋祭りは、明日が本宮。明日は神輿も出て、地区を練り歩くとか。
★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★
地区の厄除けと五穀豊穣。そして縁結び、夫婦円満、そして安産の守り神としても知られています。今では、周囲の山の上に次々とニュータウンが完成し、地下鉄や幹線道路も整備されるなど、大きく環境が変わってしまいましたが、風情を残す谷筋の町を長い年月見守ってきた神社ですね。降りだした雨の中、子供たちの声が響く、宵宮の奥畑大歳神社でした。
そして、日が変わって、翌日。本宮となりました。
本日も、境内には地区の子供たちの姿が。皆で思い思いに太鼓を打ち鳴らしていました。なかなかリズムも取れています。
天狗の面をかぶった猿田彦の神様を中心に、皆で記念撮影。伊勢太神楽の獅子舞と共に、伊勢(三重県)との関わりを思わせます。
そして、昨晩に続いて獅子舞が登場。
猿田彦の神様も見守ります。
奥畑大歳神社の祭神は「倉稲魂命」(うかのみたまのみこと)という五穀の神様。この地区の五穀豊穣と発展を祈って。
獅子舞の後は、子供たちによって、神輿が地区をまわっていきます。
古い伝統を今に伝える、神戸市垂水区の奥畑地区、大歳神社の秋祭りでした。
★神戸の地域行事と歴史はこちらもどうぞ★
第7回神戸大学七夕祭(7月8日)と敏馬神社の夏祭り(7月13日・14日)-
厄除け祈願で賑わう神戸の厄神さん-六甲八幡神社と多井畑厄除八幡宮-
★神戸の話題は、こちらもどうぞ★
【神戸】の地域ネタ一覧(新しい記事順に表示します)
« 阪神間の弾丸列車構想ルート完結編-そして舞台は神戸市へ-【第五章】 | トップページ | 四国宇和島まで完成した高速道路-「神戸-宇和島」全線350km- »
この記事へのコメントは終了しました。
« 阪神間の弾丸列車構想ルート完結編-そして舞台は神戸市へ-【第五章】 | トップページ | 四国宇和島まで完成した高速道路-「神戸-宇和島」全線350km- »
コメント