100年前の校舎は観光地-神戸・北野工房のまち-
神戸市中央区。JR三ノ宮駅、そしてJR元町駅周辺は、神戸の中心繁華街でもあり、同時に観光名所。暑い夏の昼下がり、少し雲がわいて、不安定な空となりましたが、今回はトアロードと呼ばれる坂道に、足を向けてみることにしました。
ということで、神戸のトアロード(TOR ROAD)です。旧居留地から山手へと伸びる一本の坂道。三宮側にある北野坂と並んで、神戸を代表する坂道ですが、トアの由来は諸説あってはっきりとしていません。この坂道を上がっていくと、神戸の観光名所となっている「北野工房のまち」があります。
それが、こちら。門には神戸市立北野小学校の文字が見えました。この北野工房のまち(北野工房)は、1996年に廃校となった北野小学校の校舎を利用しています。
北野マイスターガーデンと書かれた入口。さっそく中へ。
そこには古い小学校の雰囲気が、そのまま残っていました。
こちらは入口付近にあった耐火金庫。昭和12年の文字が見えます。
実は、北野小学校の完成は1908年(明治41年)であり、今から100年以上前。児童数の減少により廃校となり、1998年(平成10年)に観光施設として再利用されることになりました。
当時の雰囲気を伝える階段付近。
デザイン性も豊かです。
こちらは窓。
階段のシャンデリア。
1階、2階の教室跡が工房として利用されており、3階は講堂となっています。学校当時の雰囲気がそのまま残されていますね。
こちらは2階の休憩室。工房内も教室の雰囲気をなるべく残したままとなっており、椅子や机なども小学校のものが再利用されていました。座ってみると当然、大変小さくて、こんなに小さかったのかと改めて驚きます。小学校時代を思い出すような感じ。
1階廊下です。小学校の建物に神戸の有名店が勢ぞろい。ただの土産販売になるのを避け、ここではその製作過程など、技術を見学、そして体験できるよう工夫されています。
そして、2階。だいたい1つの教室を2つに分けて使用。
ちなみに神戸には神戸マイスターという認定制度があり、職人の技を伝承し、守る取り組みなども行なわれています。
そして北野工房は、その技術を前面に出すことで、ただの土産物屋では味わえない神戸の歴史を同時に感じることのできる施設となりました。この取り組みは成功し、暫定的に古い校舎を活用する方針で始まった北野工房は、今では観光名所として、すっかり定着。これからも神戸の魅力を発信して欲しいですね^^
そして今夏は節電の取り組みなどもあり、北野工房は市内クールスポットの1つにも指定。これは、日中を家で過ごさず、街の中で過ごすことで、家庭の電力を下げ、節電につなげようという取り組み。須磨水族園では夏休み期間中、1度の入場料で何度でも入れる(ただし盆期間を除く)など、市内各地で取り組みが広がっています。
100年前の校舎と神戸の有名店。トアロードにある北野小学校跡地、北野工房のまちでした。
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