春本番、桜咲く神戸市内-遅れてきた桜の春とその聖地-
4月上旬までの低温傾向で、今年の桜は開花が遅め。入学式を通り越し、4月中旬となってから、やっと満開を迎えました。早い年では3月末には開花してしまうので、桜の咲き具合というのは蓋を開けてみないと分からないものですね・・・こうした中、困ってしまうのが旅行代理店や観光地のイベントです。桜の花見ツアー、そして花見イベントなどは、事前にスケジュールを決めるため、桜の開花が遅いからといって中止できるものでもありません。
ということで(?)、こちらは神戸市北区にある有馬温泉。言うまでもなく有馬温泉は日本三古湯にも数えられる名湯で、関西を代表する温泉地。そして4月8日の日曜日は、恒例の桜祭りが開かれました。
有馬川親水広場では、たこ焼きやおでんなどの屋台も。
観光客には有馬芸妓衆からの接待もあり、特設ステージでは踊りも披露。
その特設ステージでは、神戸モンキーズショーも行われました。
豆ごはんと、塩焼きそばです。
そして本日は、天気にも恵まれて絶好のお花見日和・・・
( ゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
(;゚ Д゚) …!?
って、咲いてません(><)・・・orz
タイミングを狂わされた、有馬温泉さくら祭りでした。
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気を取り直して4月14日土曜日。神戸市内。ようやく市街地の桜が満開となってきました。神戸市では海から六甲山へと標高差が大きいため、長く桜が楽しめます。
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それでは、今回は神戸市東灘区へ。
まずは阪急御影駅のすぐ東側にある弓弦羽神社です。「ゆづるはじんじゃ」と読みます。一部は散り始めとなっていたものの、美しい桜が迎えてくれました。神社も美しい名前ですね。
本殿前のしだれ桜。本日は挙式の準備が進められていました。
そして、その隣にある香雪美術館のしだれ桜。満開となっていました。香雪美術館と、その庭園は朝日新聞の創業者、村山龍平邸の跡地です。庭園内にある邸宅は明治末期から大正時代にかけての建築で、国の重要文化財に指定。一見の価値がありますが、入れるのは特別公開時のみとなっています。
ちなみに近くを走る阪急神戸線は、この香雪美術館の部分で、大きくS字カーブを描く線形となっており、スピードダウンのポイントとなっています。阪急神戸線の開通は大正9年。阪神間を最速で結ぶことを目的に、なるべく直線で建設された神戸線ですが、ここだけは例外。村山龍平邸に行く手を阻まれて交渉も決裂。反対運動に発展して北側へ迂回せざるを得なかったということです。鉄道のルートまでも変えた、村山龍平邸の存在でした。
閑話休題。
その阪急で、1駅隣の岡本駅へ。駅すぐ北側に桜の花が見えました。
岡本南公園です。ここは、桜の神様と言われた「笹部新太郎」邸の跡地。日本古来の桜の研究に尽力され、桜の保護、育成にも力を注いだ人物です。特に御母衣ダム(みぼろダム)の建設に当たっては、ダム湖に水没する樹齢450年のエドヒガンの移植を成功させたことで知られており、現在でも荘川桜として観光名所となっています。
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こちらは、その笹部氏が育成。その名もずばり「ササベザクラ」です。満開となっていました。淡い紅色で、14枚ほどもある花弁が特徴的。
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本当に美しいですね。
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一方、こちらはオカモトザクラ。花びらの先だけピンク色。
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笹部氏は、夙川公園や大阪造幣局の桜など、各地の桜の育成指導も行ったとか。小さな公園ですが、ここは桜の聖地ですね。
★夙川公園と大阪造幣局の桜は、こちら★
ようやく季節は春本番。神戸市内、満開の桜と、その聖地でした。
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幻想・王子動物園~夜桜通り抜け~【2009年】
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