春の雪の六甲登山-油コブシからアイスロードへ-
2012年4月7日(土曜日)、気温は低く4月とは思えない状態が続いています。桜の開花も例年より遅く、平野部で、まだ5分から8分咲きといった程度。
そんな中ですが、今回は久々の六甲登山へ。午前8時40分、六甲ケーブル下駅にやってきました。さっそくケーブルで、と言いたいところですが、今回は登山。ここから油コブシ(625.5m)を経由し、まずは六甲ケーブル山上駅(標高730m)を目指します。
案内図は、こちら。六甲ケーブル右側に並行する登山道で、山上駅へと向かいます。山上駅からは記念碑台を経由し、今度は左側のアイスロードを通って再び六甲ケーブル下駅まで戻るという周遊ルートにしてみました。
しばらく住宅地の舗装道路を通って、次第に高度を上げます。
住宅地を抜けると、静かな森の登山道となり、高圧線の走る鉄塔へ。
標高は430m。大阪方面を望むことが出来ました。神戸側は晴れていますが、大阪方面は雲の多い変な天気です。
鉄塔を過ぎると、また森の中を油コブシ方面へ。
時折、斜度のある区間が続くものの、よく整備された明るい登山道です。
そして午前9時30分、六甲ケーブル下駅から50分で、標高625.5mの油コブシに到着しました。山(ピーク)の名としては、油コブシというのは不思議な地名ですね。地名の由来は定かではなく、灘のなたね油売りが油をこぼしながらこの道を通ったため、という説があるとか。西側のアイスロード、そして東側の魚屋道と同じような由来ですが、確証はなく不明のようです。
油コブシから、六甲ケーブル山上駅までは、残り1.5km。時折、曇ったり晴れたりする天候の中、比較的平坦なコースを進んでいきます。太陽が出ている中を歩いていると暖かく感じますが、かなり気温は下がっている感じ。
市街地がすっかり遠くなってきました。別荘地に入って階段が多くなると、六甲山上駅はもう少し。
そして午前9時55分、標高730mの六甲ケーブル山上駅に到着しました。六甲ケーブル下駅から1時間15分での到着です。
と思ったら、何やら山上駅前には人だかりが。実は、こちらは六甲ケーブル80周年記念「朝日・六甲ケーブルハイキング」の参加に集まった皆さんです。本日が第1回目の開催で、これから全7回に分け、合計80kmを歩こうというもの。本日は午前10時までの当日受付(事前申込不要)、参加費も無料で、まさに素晴らしいタイミングでの到着でしたが、参加はせず、先に出発することにします。
六甲ケーブル山上駅から記念碑台へと向かうと、急に雪が降ってきました。山上だけでなく市街地でも雪となったようで、もう4月7日というのに信じられないような寒さです。
記念碑台に近付くと、雪はますます強くなって来ました。
一時的に雪が強まったものの、六甲山ホテル前に着く頃には、再び回復。先ほどの朝日・六甲ケーブルハイキングの参加者が追い付いてきました。本日は神鉄六甲駅までの予定のようです。頑張って下さいね~^^
一方、こちらは前ガ辻から予定通りアイスロードを下ります。
すっかり太陽の明るさの戻った登山道。うぐいすのさえずりが聞こえてきました。アイスロードは、その名の通り、かつて氷の通った道。明治時代、厳冬期に六甲山上の池で作った氷を保管し、春から夏の深夜に、この道を運んだことが由来となっています。
★↓写真をクリックすると拡大表示します↓★
高度が下がるにつれて、川と交わることが多くなり、いくつもの砂防ダムを横目に進んでいきます。こちらは古い鎧積堰堤からあふれる水。水は目の覚めるような冷たさです。
六甲有料道路を狭いトンネルでくぐると、ゴールまではもう少し。
道路に出て、ループ橋となっている新六甲大橋をくぐります。
道路脇から見えるのは、弁天滝。
神戸市街地が間近に見えたら、もうゴールは目の前です。
そして午前11時50分、無事スタート地点の六甲ケーブル下駅に到着しました。日ざしが戻って、先ほどの雪が信じられない感じです。季節の移り変わりを身をもって感じた、久々の六甲登山でした。
★お知らせ★
今回の記事には、あえて割愛した場所があります。アイスロード周辺に残る六甲登山ロープウェイの跡地です。(下りのアイスロードの所要に時間がかかっているのは、そのためで、純粋な通過時間の参考にはなりません・・・)
★六甲登山ロープウェイの跡地につきましては、次記事をどうぞ★
六甲山に眠るロープウェイ駅の廃墟-幻の六甲登山ロープウェイ-
★コースタイム★
08:40 六甲ケーブル下駅(0.0km)
09:30 油コブシ(1.9km)
09:55 六甲ケーブル山上駅(3.1km)
10:15 記念碑台(4.1km)
10:25 前ガ辻(4.7km)
11:20 六甲登山ロープウェイ跡(6.7km)
11:50 六甲ケーブル下駅(7.5km)
-所要時間3時間10分-
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コメント
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いそしずさん、こんばんは。
「油コブシ」は変わった名前ですよね。とても美味しい山菜で「コシアブラ」というのがありますが全く関係ありません(^_^;)。
山頂だけでなく、市街地でも雪が降ったんですか?驚きですね~。
丹波篠山でも降ったと聞きました。
今年の寒さは異常で本当に歩みが遅い春です。
寒さの中の山行、体調が良くなられたようで何よりです~。
投稿: ちゅた | 2012年4月 9日 (月曜日) 23時37分
いそしず 様
こんばんは、気軽に六甲に登れるのが楽しそうですね。縦走路以外のコースも歩いてみたいのですが、なかなか余裕が出来ないのが残念です。
今年の冬はなかなか春に政権を譲りませんね。
投稿: ころぼっくる | 2012年4月10日 (火曜日) 01時37分
油こぶし道も今はやたらと階段が増え趣が減りましたね。アイスロードと言う見出しを見た時、イソシズさんのことだから絶対ロープウェイ登山口駅の廃虚のことが出てくると思いましたが、別途続編となるのですね。楽しみにしてます。
投稿: Y・M | 2012年4月10日 (火曜日) 10時12分
ちゅたさん、こんばんは。
久々の六甲山登山となりました。油コブシというのは不思議な地名で、由来がよく分からないですね。変わった地名に出会うと、由来は何なのかと気になってしまいます。この日は、雪の天候となってしまいましたが、午前10時頃には麓の灘区や東灘区でも雪混じりとなったという情報がありました。今年は兵庫県北部のスキー場も4月に入っても営業を続けているようですし、本当に寒い冬でしたね。
暖かくなってきたことですし、またハイキングに出かけてみたいと思います^^
投稿: いそしず | 2012年4月11日 (水曜日) 01時03分
ころぼっくるさん、こんばんは。
六甲山のような山が、身近にあると本当に楽しいですね。わざわざ遠くに時間をかけなくても、都市部から当たり前のように山を楽しめるのは、恵まれている環境だと思います。大阪の和泉山地にも、いくつか行ってみたい山があるのですが、なかなか機会がありません。ついつい、六甲山ばかりになりがちですが、まだまだいろいろな山に登ってみたいと思います^^
投稿: いそしず | 2012年4月11日 (水曜日) 03時01分
Y・Mさん、こんばんは。
油コブシ道は、階段が多いですね。階段は便利で安全ですが、登りでは体力が消耗しやすいですし、自然の斜面になっている方がいいと思います。今回も、階段を使用せず、あえて斜面を選んだ区間もありました。
ロープウェイ跡は、ご高察の通りで、素通りは考えられないですね(笑)一記事にまとめようとも思いましたが、長くなるので別記事方式と致しました。こちらの記事につきましては、貴重なきっかけを頂き、本当にありがとうございます。11日中に公開予定ですので、よろしくお願い致します^^
投稿: いそしず | 2012年4月11日 (水曜日) 03時09分