「平清盛」で賑わう神戸-大輪田泊から神戸港へ-
2012年のNHK大河ドラマは平清盛。平清盛は平安時代の末期、武士では初めて太政大臣となり、平氏政権と言われる武家政権(またはその原型)を築いた人物です。この後、平家は源氏との、歴史的にも有名な「源平合戦」(正式には治承・寿永の乱)の戦闘により滅亡、源氏による本格的な武家政権「鎌倉幕府」が誕生し、時は平安時代から鎌倉時代へと移っていくこととなります。
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こちらは、神戸市兵庫区、東山商店街入口です。2月8日から「KOBE de 清盛2012」の巨大な看板が掲げられました。幅は約6m、高さは2.5mあります。
その東山商店街です。こちらは、旧湊川を埋め立てて作られた商店街。湊川は1901年(明治34年)に河川付け替えによる埋め立て工事が始まり、1905年(明治38年)に工事が完了しました。元の河川部分は、この東山商店街や新開地となり、当時は神戸市の中心地として繁栄した歴史を持っています。
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そして、埋め立て以前の河川経路は、こちら。旧湊川と書かれている部分が、東山商店街から湊川公園、そして新開地となります。平清盛の生きた時代(1118年-1181年)の海岸線や河川の様子がよく分かりますね。平清盛は、当時「大輪田泊」と呼ばれていたこの地に、経ヶ島と呼ばれる人工島を築き、更に「福原京」と呼ばれる都を置こうとしていました。源平合戦で有名な神戸の「一ノ谷の戦い」(1184年)や、下関、壇ノ浦の戦いでの平家滅亡(1185年)は、いずれも清盛死去後の出来事です。
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結局、福原遷都は幻に終わりましたが、平安時代末期(1180年)のわずか6ヶ月間、一時的に日本の首都は京都(平安京)から神戸(福原京)に移っていたとも言えます。実際には京都は首都機能を失っておらず、計画のみで終わったとも言えますが、1,000年の都と言われる平安京の歴史に、一筋の裂け目が入ったとも言える出来事でした。
これらの歴史については、大河ドラマ放映に合わせて開設されている「KOBE de 清盛2012歴史館」にて詳しく見ることが出来ます。市営地下鉄海岸線「中央市場前」駅のすぐ目の前で、入場料は300円となっています。
歴史館に訪れた日は、ちょうど「神戸・清盛隊」による演舞が行われていました。今年の放映に合わせ、観光PRのため昨年9月に公募で選ばれた男女7人です。
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中央が平清盛役。絶妙のアドリブも交えながら会場を沸かせていました。ちなみに、公募のため氏名などは非公表とのことです。
一方、平安の時代から平成の現代に飛んで、こちらは神戸ハーバーランド、モザイクです。2月14日までバレンタインデーのイベントで賑わいました。
美しい電飾のドーム。中で手をつなぐと・・・?
そして、神戸ポートタワーにも、ハートマークの電飾が。
バレンタインデーならではの、美しい夜景となっていました。先日の赤鬼さん、青鬼さんより分かりやすいです。(あれはイメージでしたね・・・^^;)
モザイクガーデンの観覧車は、ポートタワーとは違って通常の電飾です。LED化されて様々な模様が出せるため、バレンタインデー仕様も可能だったとは思うのですが。
平清盛が整備しようとした兵庫港、そして観光地として賑わう、現在の神戸港。この2つの港が神戸市の発展を支えてきました。
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そして経ヶ島という人工島の建設は、規模こそ違え、ポートアイランドや六甲アイランドなど、現代の神戸にもつながる都市開発とも言え、平清盛の先見の明と計画性には驚くばかりです。もし現代の神戸を見たら、一体どんな感想を持つでしょうか。
歴史つなぐ、大輪田泊からバレンタインの神戸港でした。
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コメント
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いそしず様
ポートタワーのハート可愛いですね〜
観覧車はバレンタイン企画なかったんですね
大きなハートが観れると思ってたのに残念!
今までポートタワーを見る事はありませんでしたが次は?と楽しみになってきました。これからもいろんな神戸を見せて下さいね〜
投稿: 大盛り | 2012年2月23日 (木曜日) 11時30分
大盛り様
こんにちは。ポートタワーはリニューアルされてから、様々な電飾で観光客の目を楽しませてくれていますね。観覧車もLED化されたので、神戸市の観光PRとしては、もう少しアピールしても良かったのではと思います。
他愛もないブログ記事ですが、少しでも神戸の様子をお伝えできたらと思っています。ぜひ、神戸の魅力を再発見してみて下さいね^^
投稿: いそしず | 2012年2月24日 (金曜日) 10時01分