2022年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

Remember BOX

ブログリンク集

  • From 神戸・芦屋・西宮
    あっちこっちの街を歩き、身近な生活情報とプロレスの話が中心、まさるさんのブログです
  • 山のつれづれ
    兵庫県を中心に、広く西日本の山々を訪問されている「ちゅた」さんの、山と自然とアウトドア満載のブログです。
  • 山とカヌーの休日
    西日本や信州の山々、そしてカヤックなど、アウトドアを中心に活躍されている「ころぼっくる」さんのブログです。

※お知らせ※

無料ブログはココログ

« 六甲山で出会うスヌーピー-巨大な姿は日本一- | トップページ | クリスマス寒波襲来-新神戸の巨大ツリーと今年のイエナリエ- »

2011年12月22日 (木曜日)

神戸市灘区制80周年企画-六甲山とその歴史-

今年は、神戸市の灘区が誕生して80周年という節目の年です。灘区では80周年を記念して、様々な記念事業が開催されて来ましたが、12月11日から20日まで、六甲道勤労市民センターでは「昔の六甲を知ってみよう」と題して「六甲はじまりのころの登山ガイドブック展」が開催されました。

★灘区80周年の話題は、こちらもどうぞ★

神戸市灘区制80周年-第9回灘・夢ナリエ-

Up11122203

こちらは、その六甲道勤労市民センター4階です。六甲山と言うと、神戸港開港当時は「はげ山」で、地道な植林作業により現在の豊かな緑の山となったことは有名ですね。そう言えば、先日訪ねた須磨区妙法寺にも兀山(はげやま)という字地名がありました。

★妙法寺地区の珍地名群は、こちらをどうぞ★

高取山の一周散歩-神戸の不思議な地名群-

それが外国人の手によって開発され、日本最初のゴルフ場が出来たことなども有名な話です。しかし、その六甲山が、どのように日本人の暮らしの中に入ってきたのでしょうか。

Up11122202

4階のパネル展では、当時の貴重な資料と共に、その歴史の変遷が紹介されていました。特に古い時代の登山道を記した地図などは、見応えがあります。

Up11122204

そして12月18日には「灘区はじまりのころと六甲山の大衆化」と題して、六甲山文献資料の収集家「前田康男」さんによる記念講演も限定50名で開催。

Up11122205

当時の古いガイドブックをたどりながら、六甲山の変遷について丁寧な解説が行われました。(写真は許可を得て撮影) 不正確なのは承知の上で簡単に紹介しますと、六甲山は明治28年にグルームが別荘を建設したのを皮切りに、次々と外国人の別荘が増え、明治末期までには山上に外国人村が形成されました。大正時代には日本人の登山も始まり、大正13年に初の登山ガイドブックが発行されます。昭和3年には裏六甲ドライブウェイ、昭和4年に表六甲ドライブウェイが開通。昭和6年には六甲ロープウェイ、昭和7年には六甲ケーブルが開通し、一気に大衆化、観光地化が進みます。(六甲ロープウェイは、戦時中に不要不急路線、資材供出のため廃止)

Up11122206

戦前のこの頃は、新聞社なども後押しして、六甲山の大衆化に拍車がかかりました。写真は阪急六甲の駅前にある当時の道標。大阪毎日新聞との銘が刻まれています。そして、当時の阪急、阪神も六甲山に大きな影響を与えたようです。阪急が三宮に乗り入れたのは昭和11年。その時、阪神は阪急の更に西への延伸を牽制するように、急遽元町まで路線を延長開業させています。営業妨害も当たり前で、阪急が西宮えびす参りの為に、西宮北口-夙川間に臨時駅を設けた時は、(地区の配電事業も行っていた)阪神電鉄側が阪急までの参道の外灯を全て消す、といったことまであったとか。そのライバル意識の強さがうかがえます。そうしたライバル意識は、六甲山上でも開発競争となって現れていました。

Up11122207

そして詳細な記述をなくし、一部は秘匿扱いとまでされた戦時中の紹介と続き、そして戦後、現在への六甲山へと至る歴史を見た、有意義な講演でした。現在では、阪神と阪急は統合してしまいましたし、そして西から東へと様々な登山ルート、著名な観光地が点在しています。当ブログ内から、西から順に少しまとめてみました。

★六甲山の横断ルートと観光施設★

-須磨周辺から鈴蘭台-

月見山の月見の宴 神戸須磨離宮公園

続・幻の街道「徳川道」-鈴蘭台→白川台

-森林植物園から新神戸・布引-

雨の神戸市立森林植物園と神戸市内散歩

六甲山横断ハイキング(谷上-市立森林植物園-市ヶ原-布引)

城山(323m)-堂徳山(337.5m)-市章山(292m) 【神戸市】

-摩耶山周辺から六甲山牧場-

神戸1000万ドルの夜景 摩耶山掬星台のライトアップ

秋の摩耶山登山(黒岩尾根)と六甲全山縦走大会

裏六甲の地獄谷から摩耶山へ-暑さも吹き飛ぶ沢登り-

六甲山ハイキング・「徳川道」石屋川-杣谷峠-鈴蘭台

動物たちとふれあえる山岳牧場-神戸市立六甲山牧場-

-高山植物園から六甲ガーデンテラス-

神戸市内散策-六甲高山植物園と長田のくつっ子まつり他-

六甲山<人工>スキー場

雨の石切道、六甲登山-旧凌雲台(六甲ガーデンテラス)-ほか

六甲山で出会うスヌーピー-巨大な姿は日本一-

六甲ガーデンテラスに光のアート -六甲枝垂れのLightscape in Rokko-

第7回六甲山氷の祭典-関西でも積雪-

-芦屋から有馬周辺-

日本300名山「六甲山」と魚屋道(甲南山手~有馬)

岩梯子から荒地山へ-芦屋川→荒地山→風吹岩→岡本-

-そして、六甲山全山縦走大会-

2011年六甲全山縦走大会への参加-大会運営はボランティア-

塩屋発、もう1つの六甲全山縦走路-大会の歴史を求めて-

神戸市須磨区、萩の寺から高取山へ-幻の旧六甲全山縦走路-

2010年第36回六甲全山縦走大会-全線56km-

2010年六甲全山縦走路全線53km (須磨浦公園-宝塚)

今回の記念講演は、六甲全山縦走大会のボランティア参加から、ご縁を頂いてお邪魔致しました。主催しておりました「六甲山を活用する会」の関係者の方々、そして記念講演をされていた前田様、本当にありがとうございました。この場を借りまして、お礼申し上げます。登山ブームなどと言われているようですし、これからも六甲山が身近で楽しく大切な存在でありますように。六甲山の歴史を知る、灘区制80周年の記念行事でした。

★追伸です★

前回記事「六甲山で出会うスヌーピー-巨大な姿は日本一-」は、24時間でのアクセス数が(携帯端末を除いた)訪問者数値で5,873件と過去最大を更新しました。携帯端末からを含めると1万件を優に超え、こちらも大変驚きました。訪問頂き、またtwitterでも見ていただいた方々に、合わせましてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後とも、よろしくお願い致します。

★神戸の話題はこちらもどうぞ★

【神戸】の地域ネタ一覧(新しい記事順に表示します)

ブログトップページブログトップページはこちら

« 六甲山で出会うスヌーピー-巨大な姿は日本一- | トップページ | クリスマス寒波襲来-新神戸の巨大ツリーと今年のイエナリエ- »

コメント

あけましておめでとうございます。昨年末の講演会はお忙しい所、来て頂きありがとうございました。今までいそしずライナーを知らず、今回初めて読ませて頂きましたが、いそしずさんの行動力、行動範囲の広さ、知識欲に感心しました。今年も元気で活躍されることを期待してます。

Y・M さん、こんにちは。

コメント、ありがとうございます^^ 先日は、こちらこそお邪魔致しました。六甲山は私にとりましても大変、思い出深い山で、今回、六甲全山縦走大会ボランティアからの縁で、大変有意義な時間を過ごすことができましたこと、そして六甲山を通じた皆様との出会いに感謝しております。そして六甲山の歴史や自然、その魅力に接することができ、ますます身近に感じられる存在になりそうです。

こちらは、お出かけ日記がメインの放浪ブログで、テーマが絞れておりませんが、息の長いブログになればと思っております。また六甲全山縦走大会ボランティアなど、六甲山のどこかでお会いできるかも知れませんね。今後ともよろしくお願い致します^^

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 神戸市灘区制80周年企画-六甲山とその歴史-:

« 六甲山で出会うスヌーピー-巨大な姿は日本一- | トップページ | クリスマス寒波襲来-新神戸の巨大ツリーと今年のイエナリエ- »