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2011年8月 2日 (火曜日)

鍛冶屋線の廃線跡サイクリング【後編】-思い出の鉄路とともに-

<前編からの続きです>

西脇市駅(旧野村駅)から鍛冶屋駅まで伸びていた13.2kmの盲腸線、鍛冶屋線。1990年に廃止された鉄路は今、サイクリングロードや車道として美しく整備されています。7月31日は、天気が変わりやすく、時折にわか雨。そんな中、サイクリングを楽しみながら元の終着駅、鍛冶屋駅跡にたどり着きました。

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22年前、1989年の夏、時期も同じ8月2日。その日も、鍛冶屋駅はにわか雨。。。当時の鍛冶屋線終点、鍛冶屋駅です。

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そして、現在がこちら。記念館として化粧直しはされているものの、22年後の今でも、ほとんど風情は変わっていません。

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1989年、線路の終点部分より望んだ駅方向。

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現在では、まっすぐ伸びる道路の途中。ここが当時、鍛冶屋線の線路の終わりだったことを示すものは何もありません。しかし昔のままの、左手の民家がその位置を教えてくれました。

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鍛冶屋駅付近を行く、キハ30の単行。周囲は田園風景です。

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そして現在。田園風景も含めて、まったく変わっていないかのような景色。変わったとすれば、ここにはもう列車の音が響かなくなったことでしょうか。

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あの日、終点鍛冶屋からの乗客は、わずかに8名。当時の車掌さんがとても親切だったのを覚えています。車内検札の検印は、「は」。検印は「い」「ろ」「は」と種類が分けられており、「は」は明石車掌区を表す印でした。

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「いい所でしょう。。。」と、その車掌さんは、言っていました。

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廃止されてしまうのは、惜しいんやけどねと。

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「無人駅が多いから、ローカル線の仕事は大変では?」と聞いてみると、「1日に2回だけ、ここの車掌をして、あとは大阪で車掌をやってるけど、都会よりローカル線の方がいいよ、都会は少し電車が遅れただけでもうるさいから」とか。当時は、大阪の客はうるさいのかな、と思いましたが、うるさいのは会社の方だったのかも知れません。。。

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無人駅対策として、自前の運賃表を作っているそうで、親切に見せて頂けました。JR西日本から支給されているのは、範囲が狭いのだそう。

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この日、車内で売れた切符で一番遠かったのは、茨木駅までだったそうです。大阪と京都の間ですね。

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それは、遠い過去のお話。しかし、ほのぼのとしたローカル線の姿が、確かにここにありました。今、閑散線区ではワンマン運転が当たり前となり、このような会話など、想像するのも難しいような気がします。

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途中の道路、踏切部分に残っていた鍛冶屋線の遺構。整備され保存されている部分を除くと、唯一の遺構かも知れません。

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そして、当時加古川線と合流していた野村駅(現在の西脇市駅)に帰って来ました。加古川線は今では電化され、新しい電車が走り、すっかり快適となっています。残された鉄路は、地域の足として大切にしたいですね。

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ひと夏の記憶がよみがえる、鍛冶屋線跡の思い出サイクリングでした。

お世話になった明石車掌区の西山様、本当にありがとうございました。20年以上経ってしまいましたが、この場を借りて、お礼申し上げます。

★前編記事は、こちらをどうぞ★

鍛冶屋線の廃線跡サイクリング【前編】-西脇市⇔鍛冶屋26.4km-

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兵庫県三木市の城下町散歩-三木城跡と三木鉄道跡-

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コメント

いそしずさん、こんばんは。

今昔がセットになっている記事、とても楽しく拝見させていただきました。
廃線、ローカル線、田舎の景色…とてもノスタルジックな気分で楽しませていただきました。

瞬間を切り取った絵になる鉄道写真よりも、見応えあります。長年の積み重ねが出来る技ですね。
それにしても廃線跡を見るにつけ、あの日に変えることが出来ないのがとても寂しくなってきます~。

ちゅたさん、こんばんは。

ありがとうございます。20年以上を隔てているにも関わらず、ほとんど同じ雰囲気の風景を保っていることに、驚きも感じながらの楽しいサイクリングでした。昔の写真と同じ場所を探しながら走るのは、本当に面白いですね。こうして長い年月を隔て、鉄道で旅した同じ場所をサイクリングできるというのは、ある意味恵まれた環境なのかも知れません。

全国で数多くのローカル線が廃止されて久しいですが、私の思い出の場所も全国に数多く点在しています。サイクリングしていると、まるでつい最近のことのように鉄道で旅した日のことを思い出すことが出来ました。こうした今昔交えた構成で、また近々、どこかを取り上げてみたいと思います^^

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