16年ぶりに復活の神戸-小豆島航路-ジャンボフェリーの「ふねタダ・のりのり祭り」-
2011年7月6日、神戸と香川県の小豆島(しょうどしま)を結ぶフェリー航路が復活しました。1995年に関西汽船による定期航路が廃止されてから、実に16年ぶりの復活となります。
復活させたのは、神戸と高松を結ぶ航路を運行しているジャンボフェリー。現在、就航を記念して、小豆島に1泊すれば、帰りの乗用車運賃が無料となる「ふねタダ・のりのり祭り」を実施中。お盆期間などの一部を除いて、8月31日まで行われる予定です。海の日の祝日直前の7月17日日曜日、神戸から小豆島へ、さっそく乗船してみることにしました。
ジャンボフェリー乗り場に掲げられている時刻表です。神戸から高松までは1日4往復。小豆島までは3往復。よく見ると、神戸-高松の途中で小豆島(坂手港)に寄港する形。24時間体制で運航されている航路の為、昼に利用できるのは14:00発の1便しかありません。
小豆島までの運賃は、高松までとすべて同一で、乗用車は片道4,990円。軽自動車は4,490円です。大人1人は片道1,800円(車の同乗者は1,200円)、自転車は2,140円、原付等は3,590円、自動二輪は3,990円などとなっています。往復なら更に割安に。
連休中の昼間とあってか、トラックの利用はほとんどなく、乗用車を20台ほど載せて出航となりました。旅客のみの利用者も多いようで、それでも客室内は人でいっぱい。台風6号が西日本に接近中でしたが、この日はまだ影響はなく、穏やかな出航です。
出航すると、さっそく新港第一突堤に大型客船の姿が見えました。
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商船三井が所有し、主にチャータークルーズで使用されている「ふじ丸」です。1988年に三菱重工業の神戸造船所で建造された、日本籍の船としては当時最大の客船。山をバックに停泊する姿は、実に神戸らしい光景です。
小豆島へ向けて、行ってきます~^^
大阪湾に出ると、明石海峡へ向けて一直線。
外は夏本番の暑さ。空に、海に、そして橋。夏の船旅は最高。
全長は実に4km、巨大な明石海峡大橋をくぐります。
そして、真下を通過。
高速道路の普通車は、これまで休日上限1,000円という施策が実施されており、本州と四国を結ぶ連絡橋も、多くの車で賑わって来ました。しかし、6月19日の日曜日を最後に遂に廃止。明石海峡大橋を行く車も、ずいぶん少ないように感じられます。本州四国連絡橋部分では2009年3月20日からスタートしていましたので、2年3ヶ月間の実施でした。しかし、その間に瀬戸内海のフェリー航路は、大きな打撃を受けてしまうことに。。。
★高速休日上限1,000円のスタート時の模様です★
本州四国連絡橋、土日祝1,000円スタート(2009年3月20日)
★淡路島航路は全廃へ・・・フェリー廃止の模様はこちら★
さようなら明石淡路フェリー(たこフェリー)(2010年11月15日)
明石海峡を抜けると、穏やかな播磨灘を進んで行きます。凪いだ瀬戸の海は、まるで鏡のよう。ゆったりとした揺れに身を任せていると、今の日本社会の慌しさが遠い国のような出来事に思えてきてしまいます。
そして出航から約3時間。小豆島が見えてきました。
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美しい瀬戸の海を見ながら、小豆島に接近します。
小豆島は一周126kmで、最高地点の標高は817m。瀬戸内海の島としては、面積では淡路島に次いで2番目、標高は第一位の島となっています。香川県に属していますが、古くは中国地方に存在していた吉備国の一部であり、また小豆島の岩は、大阪城の石垣としても利用されるなど、四国だけではなく、中国地方、関西とも強い結びつきがあった島。ちなみに小豆島では香川県にありながら、四国電力ではなく、中国電力の管轄となっているのも面白いですね。
そして、ほぼ予定通りの午後5時10分過ぎ、小豆島南西部にある坂手港に到着しました。
本日は、ほとんどの旅客が小豆島で下船。ジャンボフェリーでは小豆島-高松の利用は認められていないため、乗船はありません。すぐに高松方面へと出航していきました。本日は小豆島への乗用車が目立つ程度でしたが、翌18日の神戸方面への便は、台風接近にも関わらず、2階車両甲板までびっしり埋まるほどの満員御礼となったようです。
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今回16年ぶりに復活した神戸-小豆島のフェリー航路。料金の安さもあり、今後は小豆島が身近になりそう。一時期の人気に終わらず、末永く定着して欲しいですね。
ジャンボフェリーで行く、神戸-小豆島のミニ船旅でした。
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