さようなら明石淡路フェリー(たこフェリー)。-明石海峡の航路は運休へ-
明石海峡で隔てられた淡路島。明石港と、その淡路島、岩屋港を結ぶフェリーが「たこフェリー」です。明石海峡大橋の完成、そして高速道路の値下げなどで航路を取り巻く環境は激変しました。そして2010年11月15日をもって、航路は運休へ。休止前の11月13日土曜日、この「たこフェリー」を訪ねてみることにしました。
という訳で、明石駅から徒歩8分の明石港に到着です。夜ということもあってか、運休2日前ですが人影はまばら。
フェリー待合所の入口には、航路運休のお知らせが掲げてありました。
岩屋港までは片道380円。しかし「明石海峡遊覧きっぷ」が発売されており、こちらは往復で620円とお得です。遊覧切符ですので岩屋港で下船することは出来ませんが、記念品のサービスもあり、今回のような訪問にはピッタリの切符。
そして、たこフェリーこと「あさかぜ丸」が入港してきました。
淡路島から数台の車が上陸です。
下船が終わると、すぐに乗船が開始されました。この便の明石から淡路島への車は、乗用車がわずかに5台。本日は、土曜日のため明石海峡大橋の通行料金は、普通車わずか1,000円。とても太刀打ちできる金額ではありません。。。
出航すると、すぐにその明石海峡大橋が見えてきました。
夜の闇に浮かぶ、巨大な橋のシルエット。橋の電飾に目を奪われますが、良く見ると橋の中央付近に白、左右には青と赤の光が点いているのが確認できます。まるで、大きな信号のよう。これは橋梁灯と呼ばれ、船舶の航行の為に付けられているものです。
そして、そのまま橋の下へ。
明石海峡大橋を抜けると、すぐに岩屋港に到着しました。明石港からは、わずか20分の船旅です。遊覧切符では、もちろん下船は出来ませんので、フェリーに乗ったまま折り返しの出航を待ちます。皆が降りていくのを船で見送るのは、ある意味新鮮な気分かも。。。
ほぼ全員が下船したところで、船内の様子を見てみました。こちらは客室。たこフェリーと言うだけあって、船内は「たこ」だらけです。
航路は3隻で運航されてきましたが、現在はこの「あさかぜ丸」1隻が残るのみ。もう2隻の「あさなぎ丸」と「あさしお丸」は売却されてしまいました。
こちらは、在りし日の「あさしお丸」です。
そして最後の、この「あさかぜ丸」も売却が決まっています。
一応、経営主体を変えて、来春の運航再開を目指すことになっていますが、もうこの船もなくなってしまう訳で、高速道路料金の行方と合わせ、再開への道筋には紆余曲折も予想されます。

そして再び、岩屋港を出港。

海上から見る明石海峡大橋の夜景は、とても新鮮。明石駅からも近く、観光コースとしても申し分のない航路と言えそうです。しかし瀬戸大橋周辺では航路も減り、観光船も廃止。しまなみ海道沿いの航路も減りました。長距離フェリーも縮小が続いています。無事に運航が再開されるといいのですが。。。

明石海峡大橋が次第に離れて。。。この航路休止により、淡路島と本州を結ぶフェリーは全滅という事になります。
そして明石港で頂いた記念品です。記念スタンプと一緒に。
56年間、本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。運航再開を期待して、また会う日まで。運休間際のたこフェリーで行く、明石海峡遊覧の旅でした。
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16年ぶりに復活の神戸-小豆島航路(2011年7月23日掲載)
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コメント
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いそしずさん、こんばんは。
タコフェリーは本当に残念です。
私は乗り場までが自転車圏ですので、この1年間で4-5回は利用しました。
高速艇では味わえない甲板からの海の景色や明石海峡大橋の眺め…。忘れられません。
復活したとしても、同じ船は戻ってこないようですね…。
それにしてもいそしずさんのレポートは本当にお上手ですね。
去りゆく航路を流れるようなストーリーで展開されて、最後はジーンと来ました~。
投稿: ちゅた | 2010年11月19日 (金曜日) 00時39分
ちゅたさん、こんにちは。
ありがとうございます☆
鉄道の廃止の時もですが、航路の廃止も寂しいものがありますね。時代の流れという一言で片付けるのは簡単ですが、公共交通機関として考えた時には、縮小が進む現実には複雑なものを感じます。
一部の島を除き、香川、岡山、愛媛、広島、山口、そして大分と、瀬戸内海を行く航路のほとんどを乗船してきました。長距離フェリーもよくお世話になりました。フェリーでの船旅には、なぜか心惹かれるものがありますね。ぜひ来春、新しくなった航路で再び明石海峡を渡ることが出来ることを期待したいと思います~^^
投稿: いそしず | 2010年11月20日 (土曜日) 12時26分