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2010年11月24日 (水曜日)

2010年第36回六甲全山縦走大会-全線56km-

11月23日、火曜日。いよいよ、六甲全山縦走大会の日となりました。須磨浦公園から宝塚まで、六甲の山なみを越える全線は実に56km。全国でも異色の長距離を行く登山大会です。今年は11月14日と11月23日の2回開催。それぞれ約2,000人、合計4,000人もの人が終点、宝塚を目指します。

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という訳で11月23日午前4時、須磨浦公園にやって来ました。公園には、すでに大会参加者の長蛇の列が。。。前日までの激しい雨も上がり、本日は絶好の登山日和。ころぼっくるさんと神戸市内で待ち合わせ、一緒にスタート地点に到着しました。須磨浦公園の出発受付は午前5時から午前7時まで。途中3ヶ所のチェックポイントを経て、終点宝塚の受付は午後4時30分から午後10時40分まで。約12時間から16時間もかけて挑む登山大会です。いそしずは今回が初の参加。それでは、終点宝塚を目指して、出発です。

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午前5時から受付が始まると、じわじわと列が動き始めました。長蛇の光の列が登山道へと続いていくのが見えます。午前5時15分、私もスタート地点に到着。参加者の熱気で、異様な興奮に包まれていました。

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旗振山から高倉台を抜け須磨アルプスに達する頃、周囲はすっかり明るくなってきました。大会参加者の列が続くため、自分の思うペースでは歩くことはできません。皆と歩調を合わせて進んでいきます。

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須磨アルプスを抜けると妙法寺の住宅街へ入ります。この頃から、ようやく列がほどけて、自分のペースで進むことが出来るようになりました。

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そして午前7時40分、高取山を通過。山頂の茶屋付近では声援を送ってくれる人も。奇しくも須磨浦公園の出発時刻は全線リハーサルの時と同時刻でしたが、ここでの到着は、その時よりも5分早め。須磨アルプスまでの混雑でペースはかなり遅くなっていると思い込んでおり、これは意外でした。大会ではペース感覚も狂うものなのですね。。。

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高取山からは、雲間から朝日がカーテンのように差し込む神戸市街地を見下ろすことができました。美しい光景ですが大会参加中なので、あまり見とれている暇はありません。。。先を急ぎます。

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高取山を抜けると、今度は丸山地区の住宅地を通過。地区の案内掲示板には教会の牧師さんの一筆が。前回リハーサル時には「ありがとう」でしたが、今回は「限界状況」。。。まさにの一言ですね^^;

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午前8時15分、鵯越駅までやってきました。左手に見える山が第1チェックポイントの菊水山です。

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そして急坂を頑張って午前9時10分、菊水山に到着しました。係員の出迎えを受け、ここで通過チェックを受けます。菊水山は午前9時から昼の12時20分までの受付で、これに間に合わない場合はリタイア(失格)です。

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菊水山からは鍋蓋山を越えて市ヶ原へ。冷たい北風が時折強く吹くものの登山で火照った体には、ちょうどいい気温。この頃には、完全に大会参加者の間隔は開き始め、渋滞の心配は皆無となりました。

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そして10時20分、紅葉美しい市ヶ原に到着。しかし、ゆっくりしている暇はありません。ここから第2チェックポイントの摩耶山掬星台(標高690m)へ向かいます。

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長い登り坂を頑張って、その摩耶山掬星台には午前11時30分に到着です。ここの通過チェックは昼の12時からなので、まだ始まっていません。待機の列には、すでに50人ほどが並んでいましたが、11月14日の時よりも、なぜか端に寄せられている感じ。私も列に加わり、待ち時間を利用して持ってきた食料などを頂きます。

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12時ちょうどにチェックを受けて、摩耶山を出発。六甲山上の車道沿いを行くルートが続きます。途中にある六甲山郵便局では、祝日にも関わらず甘酒のサービスが行われていました。聞くと、毎回行っているサービスとのこと。

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係員からの励ましだけではなく、沿線を行く一般の登山者、観光客からも声援も受けながら、第3チェックポイントの東六甲分岐へと歩みを進めます。六甲ガーデンテラスを抜けると観光施設は姿を消して人の姿も少なくなり、あとは自分との闘いだけの世界が続きます。

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そして午後1時55分、第3チェックポイントの東六甲分岐に到着しました。正確には鉢巻山トンネルを抜けた所です。ここでのチェックは午後2時から。待機の列に加わります。私の前にいるのは30名ほどでしょうか。ここで番号を書いた紙を参加用紙に付けられますが、この番号はゴール地点でチェックするための整理番号で、順位とは無関係とのこと。

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東六甲分岐から塩尾寺までは大平山付近で舗装道に出る他は、長い登山道が延々と続きます。エスケープルートもなく、日没後の通過者も多いため、整理番号を付けることで遭難者がいないかなどの安全管理を行っているようです。ですので東六甲分岐通過後の勝手なリタイア(離脱)は厳禁です。ゴール地点で確認できなければ夜中まで捜索することになるとのこと。関係者の苦労がしのばれます。

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この区間は、まさに自分との闘いと言うに相応しい区間でした。下り坂では足が攣りそうになり、最後は自分の限界を感じる歩行が続きました。それでも午後3時45分、塩尾寺に到着。

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そして、いよいよゴールの宝塚市街地が見えてきます。何度かリハーサルやハイキングで通った道ですが、初参加の大会で見る景色は、本当に格別。足の痛みも吹き飛ぶ感動が心を揺さぶります。気力を振り絞って、最後のラストスパート。

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そして、遂にゴール前へ。

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最後の階段。午後4時10分。ゴールに到着です。

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六甲全山縦走、全線56kmを10時間55分、平均時速は5.13km。無事に完走を果たすことが出来ました。ゴール受付は午後4時30分からですので、余韻に浸りながら受付を待ちます。

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そして、もらった記念品と認定証。六甲全山縦走大会は昭和50年から続く伝統の登山大会です。このような素晴らしい大会に参加でき、その醍醐味に触れる機会を得て、完走を果たせたこと、本当に幸せです。今回が初の参加でしたが、沿線からの暖かい声援、そして関係者の方たちの姿に、この大会、そして六甲山に対する人々の思いが伝わって来るような大会でした。

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帰りの阪急宝塚駅前。こちらでも縦走完走者を出迎え、祝福するもてなしのサービスがありました。足湯に、地元名物の炭酸せんべい、そして甘酒が無料で振る舞われます。拍手、喝采を受けての出迎えに、何だか照れくささを感じながらも、これは大変ありがたいサービス。神戸と宝塚を結ぶ、六甲山。人々のつながりと愛着を感じずにはいられない六甲全山縦走56kmでした。

ご縁を頂いた方々、そして大会関係者の皆様、また応援して下さった全ての方々、本当にありがとうございました~^^

★六甲全山縦走コースタイム★

05:15 須磨浦公園スタート地点
07:10 妙法寺
07:40 高取山
08:10 鵯越駅前
09:10 菊水山(通過チェックポイント)
10:20 市ヶ原
11:30-12:00 摩耶山掬星台(通過チェックポイント)
13:20 六甲ガーデンテラス
13:55-14:00 東六甲分岐(通過チェックポイント)
15:45 塩尾寺
16:10 宝塚(湯本台広場)ゴール

-踏破時間10時間55分(待ち時間含む)-

★六甲全山縦走大会の概要と歴史はこちら★

2011年六甲全山縦走大会への参加-大会運営はボランティア-

塩屋発、もう1つの六甲全山縦走路-大会の歴史を求めて-

神戸市須磨区、萩の寺から高取山へ-幻の旧六甲全山縦走路-

★2010年、六甲全山縦走関連はこちらをどうぞ★

2010年、KOBE六甲全山縦走大会の申し込み

2010年六甲全山縦走路 須磨浦公園~妙法寺

六甲全山縦走路 妙法寺-菊水山-摩耶山-ガーデンテラス

六甲全山縦走路 市ヶ原-摩耶山-六甲山-宝塚

2010年六甲全山縦走路リハーサルは雨の中。。。

2010年六甲全山縦走路全線53km (須磨浦公園-宝塚)

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コメント

いそしずさん、こんばんは。

完走おめでとうございます。
しかも初参加で、すばらしいタイムですね。すごいです☆
前半のペースが後半も継続していて、東六甲分岐で13時55分はすごいです。私も14時に着きたかったのですが…。
またこの大会のすばらしさを実感されたと思います。
リピーターになってしまったのではないでしょうか。
いそしずさんのすばらしい体力、脚力、気力により完走できたことを心より祝福させていただきます☆☆☆

いそしず様
こんばんは、初参加での完走ならびにベストタイム、おめでとうございます。生駒チャレンジの時も初めてのコースで、よく頑張っておられました。

鉢伏山手前で、加速され出した時は心の中で「お気を付けて頑張って下さい」と御祈りしておりました。

掬星台、東分岐も規定時刻前の到着のようですね、私は追いつくことが出来ませんでした。来年は日本アルプスを楽しく歩かれることを期待しております。

今後ともよろしくお願いします、御疲れ様でした。

ちゅたさん、こんばんは。

初の大会参加で気持ちも高揚していたせいか、オーバーペース気味での前半となってしまいました。そのせいか後半にはすっかり足にきてしまい、リハーサル時にはなかった足の痛みに悩まされました。独りで歩いている時より、まわりに人が多いと、ついつい張り切ってペースが上がってしまうようですね。でも大会の雰囲気に飲まれ過ぎず、最後までペースを維持、自分自身の限界に挑戦できたことは本当に良かったと思います。

ちゅた様には各方面から支えて頂き、そしてお世話になり、本当にありがとうございました。おかげさまで、私もあのゴールの瞬間を迎えることが出来ました。感動の瞬間でした。そして、その感動は1日、2日経った今でも続いています。この独特の充実感は、他ではなかなか味わうことが出来ないものですね。あの苦しみを乗り越えてこそ味わうことの出来る、至福の時なのかも知れません。何度も挑戦される方が多いというのも納得です~^^


ころぼっくるさん、こんばんは。

ありがとうございます。そして、完走おめでとうございます^^ この日を一緒に迎えることができて、本当に幸せです。抑えていた気持ちは、山へと続く大勢の人波に飲まれるかのように、どんどんと高ぶってしまいました。

何度も何度もリハーサルにご同行頂き、そして数々の助言を頂き、本当にありがとうございました。その全ての行程があって、この日の自己ベストでのゴールを果たせたものと思います。正直、自分がこのようなペースで56kmを歩き通せるとは、六甲縦走路を歩き始めた時には夢にも思っていませんでした。9月からの2ヶ月で体重も5kg落ち、本当に心身ともに充実、健康も頂きました。山は本当にいいものですね。その素晴らしさを教えて頂き、本当にありがとうございました。

また日本アルプスで、ぜひご一緒したいです。今後とも、よろしくお願い致します^^

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