キラッと南レク・愛媛県最南端の愛南町散歩
8月29日、日曜日。愛媛県南宇和郡愛南町の朝を迎えました。宇和海と山に挟まれたリアス式海岸に注ぐ僧都川(そうずがわ)の作る小さな平野に開かれた南国ムードの町です。本日は南からの湿った空気の影響で、時折スコールのような雨の降る天気となりました。
←(愛南町の位置はこちら)
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愛南町は平成の大合併によって誕生した新地名です。眼下に広がるのが、中心地域となる旧御荘町と旧城辺町。山の上に赤と白の縞模様の塔が立っているのが見えますが、こちらは、また後ほど。。。まずは周辺の散策へと向かってみました。
道端には青いアサガオがたくさん咲いていました。明け方に降った通り雨でぬれて綺麗です。
こちらは「つゆくさ」。この花も開くのは午前中だけ。
そして、先ほど見えていた赤と白の塔の近くまでやってきました。これは南レク馬瀬公園にある「宇和海展望タワー」です。上の方に見えているのが展望室。しかし、何やら急に雲行きが。。。
と、いきなり激しく降ってきました。あっという間に景色は霞んで水浸しとなり、そしてあっと言う間に晴れていきます。
この間、わずか8分。もう宇和海の青い海が戻ってきました。
そして先ほどの展望タワーも通り雨に打たれ、濡れた塔が青空にひときわ映えるよう。
乗車料金は410円。昭和52年に完成した2階建ての展望室は、どこか時代を感じさせます。本日はお客も少ないせいか1階のみの乗車です。
扉が閉まりました。いよいよ発車です。
展望室はぐるぐると回転しながら上昇を始めました。なるほど、これなら椅子に座っているだけで、その場を動かなくても360度の展望が楽しめます。回転速度は、なかなか早く、どんどん景色が変わって行きます。山の上に建っている塔なので、高度感も抜群。展望室そのものが動いている分、エレベータを上がって見る普通の展望室より、ある意味怖いかも知れません。
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しかしリアス式海岸を見渡す景色は最高です。南に広がる足摺宇和海国立公園の青い海。この地域は日本で初の海中国立公園に指定されました。
西方向です。湾の奥の山が凹んで向こう側の海とつながりそうな部分が旧西海町の中心地、船越。確かに船が向こう側へ越せそうですね。その船越の向こうに見えている島が海中公園のある鹿島です。この周辺では観光船で、美しいサンゴ礁を見ることが出来ます。
そして北西方向に広がるみかん山の段々畑と御荘湾。右手の湾内に転々と飛び石のように続いて見えているのは、御荘湾ロープウェイの跡です。全国唯一の海を越えるロープウェイでしたが2006年に廃止されました。
そして最後は北東方向、僧都川の作る平野に広がる現在の愛南町中心部です。人口は2万4千人ほど。愛媛県側の鉄道は宇和島駅が最寄ですが約50km離れています。結局、鉄道も高速道路も、ここまでは到達しておらず、四国の最果ての町といった感じがありますね。
展望タワーの後は、すぐ近くのこちらの施設へ。
第二次世界大戦末期に活躍した旧日本軍の戦闘機「紫電改」です。製作は現在の新明和工業。久良湾(先の展望タワーから見た最初の写真の湾)に沈んでいるのが発見され、昭和54年(1979年)に34年ぶりに引き上げられました。
化粧直しされているとは言え、海底に長く沈んでいたため痛々しい姿です。しかし、これが日本国内に残る唯一の機体となっています。
プロペラは全てが90度折れ曲がっており、着水時の激しさを伝えています。しかし同時に見事な腕での着水であったことを証明しているとのこと。
入場は無料。近くに来られた際にはぜひどうぞ。
そして愛南町を後に、国道56号線を宇和島方面へ。鉄道も高速道路もないけれど、海を眺めながら最高のドライブコースです。
途中の浜辺で一休み。。。何だか南国の海にいる感じ。海岸には、美しい色彩の貝がたくさん落ちていました。特産の「ひおうぎ貝」です。ホタテに似た味ですが、その貝殻の美しさは自然のものとは思えません。
★神戸でも展示された「ひおうぎ貝」はこちら★
時折ザッと通り雨の降る中、無料となった高速道路を愛媛県の中心都市、松山まで戻ってきました。光まぶしい海と山、全てが輝いて見えた奥深い南予(愛媛県南予地方)へのドライブルートでした。
★前日の移動記事はこちら★
★四国への旅はこちらもどうぞ★
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いそしずさん、こんばんは。
宇和島はとても行ってみたいところです。
山や海がとても素朴な感じが凄くいいですね~。
そして紫電改はとても見てみたいです。
私の勤めている会社のルーツとなる会社が作ったからです。
でも日帰りで行かれたのですか?なんだかとても遠いところの気がしますが…。
投稿: ちゅた | 2010年9月 2日 (木曜日) 00時16分
ちゅたさん、こんばんは。
愛媛県は、いろいろな意味で私には大切な場所です。これからも愛媛県のネタは時々続いていくと思いますが、どうかよろしくお願い致します。
愛媛県は東予、中予、南予の3つの地域に大別されて呼ばれているのですが、中予地方(松山市など)までならともかく、南予となると本当に遠いイメージがありますね。調査では東京からの移動時間距離では最も遠い地域の1つとか。24時間で往復する慌しさとなりましたが、土曜日の晩から日曜にかけて滞在しましたので、一応1泊2日ですね^^
紫電改は元の川西航空ですか。現在の会社は、私にはトラックのパワーゲートとか飛行場のボーディング・ブリッジなどの印象があります。実は宝塚の工場にお邪魔したことがあるんですよ~^^
紫電改は海から引き上げられてからしばらくの間は化粧直しせずに展示されていました。少し遠い場所ですが、海も山も美しいですし、何と言っても、ここの魚は最高です。ぜひ遊びに行って見てくださいね。
投稿: いそしず | 2010年9月 2日 (木曜日) 22時14分