六甲八幡神社の厄除祭と湯立ての神事
1月19日、阪急六甲駅のすぐ南、六甲八幡神社にやって来ました。18日と19日は厄除祭の日で、19日午後10時からは、湯立ての神事が行なわれます。
六甲八幡神社は地元で厄除けとして、広く知られる神様です。厄除祭(やくよけさん)と呼ばれ親しまれているこの行事には、毎年多くの人が集まります。
JR六甲道駅から続く参道には、多くの夜店が出ていました。
参拝者の列で、境内は入場規制を実施。
拝殿前では、木枠で囲った空間の四方に笹を立てていました。この笹が湯立ての神事の肝となります。
とにかく、まずは拝殿前で参拝。
四方に笹を立てると、今度は中央に置かれた2つの釜に火が付けられます。すぐに蒸気が出てきました。
午後10時。釜の火が消され湯立ての神事が始まりました。お払いのあと、巫女さんが中央の釜の前に出てきて粛々と神事が進行します。みな、その動きをじっと見つめます。
柵の中には警備員が数名取り残されて、立って見ていましたが、危ないから身を伏せるように、と周囲の人に言われて、あわてて本部と連絡をとっていました。
「忘れられてました。。。」と隅に身をかがめます。
巫女さんは、神事で清められた熱湯に笹の束をつけ、静かに舞っていたかと思うと・・・
次の瞬間、周囲の参拝者へ向けて怒涛の熱湯攻撃。。。いえ清めの儀式。この湯を浴びることで、邪気を祓えるとされています。
とは言え、まともに浴びると相当な熱さ。動画でないのが残念ですが、巫女さんの動きは芸術とも言えるほどの完成度で、相当なスピードとテクニックで熱湯を振りまきます。もうもうと蒸気が上がる中、周囲は悲鳴とどよめきに包まれました。
「○○年生まれの人 家内安全」
放送が12の干支の順番に、境内に響きます。
そして放送が終わると同時に、今度は周囲に立てられていた笹が一気に引き倒されました。どの方向に倒れるかは運まかせ。あとは笹の猛烈な奪い合いが展開されました。
この笹を持って帰ると、1年間邪気を払い、家内安全、無病息災のご利益があると言われています。
危険なので、子供連れの方は後ろで見物するように、と神社の人が注意していたのもうなづけます。見事に笹を得た人たちは、さきほどの清められた釜の湯につけ、参拝して神社をあとにしていました。
それにしても熱湯を振りまき、神様の前で奪い合い。。。
過激な厄除けですね。。。
あとには無残に引き裂かれた笹の枝が。。。
カメラを防御していたせいもあって笹を取ることは叶わず、熱気のまだ残る境内に、しばし見入っていると。。。神社の人が近付いてきました。
なんと、清めた笹を持って来てくれました。
争わずとも、まさに残り福。周囲の人たちと分けて頂きます。
無病息災で1年、元気に過ごせますように。
厄除けの神様、六甲八幡神社でした。
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コメント
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今日行く予定にしています。
大変参考になりましたm(__)m。
投稿: ジョルジュ・イグレック | 2013年1月19日 (土曜日) 18時01分
ジョルジュ・イグレックさん
ありがとうございます。厄除祈願、湯立の神事、無事に行かれたでしょうか。今年も、六甲八幡神社は大変な人出のようですね。参考になりましたら幸いです〜(^^)
投稿: いそしず | 2013年1月20日 (日曜日) 00時35分