十二本木山(417m)と廃墟跡【岡山市】
1月も最後の土曜日。絶好の天気となりました。本日は岡山県の岡山市へ。岡山空港近くにある十二本木山へ登ってみることにしました。岡山の山100選に選ばれているようです。
岡山市の少年自然の家です。目指す十二本木山周辺は、ここから網の目のような散策道が張り巡らされていますが、ここの事務所に申し出れば周辺の詳細マップを無料でもらうことができます。山の散策のみでも、駐車場も無料で利用可。登山拠点に大変便利です。ここから、十二本木山を目指すことにしました。
少年自然の家で頂いた地図です。赤い部分はいそしず記入。番号1~3は、以下本文で紹介していく場所です。広大なエリアに道が張り巡らされ、随所に見所があります。左側に伸びる太い道は車道ですので、十二本木山へ行くだけなら、すぐ手前まで車で行けてしまうのですが。
←(少年自然の家の位置)
MAPPLE地図~別ウィンドウで開きます~
静かな山道を、まずは銅坑跡と書かれた方向へ。
少年自然の家から約15分、登山道の途中にぽっかりと空いた穴がありました。先の図の1番の地点です。銅坑跡という案内だけで、時代などの説明板は見当たりませんでしたが、手堀りで古いもののようです。
水のたまった内部には、静かに水音が響いていました。
銅坑跡を過ぎると、このような岩の斜面もありますが、少年自然の家のエリアだけに、あまり難所はありません。
そして出発から約30分、みはらし台に到着です。
ここで初めて、周辺がわずかに望めました。薄墨のような山なみ。風もなく、おだやかな天気に時が止まったような感覚を覚えます。下に見えている平坦な部分は岡山空港の滑走路。ここでしばらく休憩です。
そして、みはらし台から車道歩きも含めて約15分、いよいよ十二本木山へのすぐ下までやってきました。ここから笹で覆われた悪路を、十二本宮と書かれた方向へと進みます。
笹をかき分けて権現宮と書かれた鳥居前に到着。これが十二本宮の入口です。しかし、とても参拝者がたどる参道とは思えません。これを抜けると、十二本木山頂はもう目の前です。
神社の神の使いの像も、草の中に埋もれかけ。でも、いったい何の動物なのでしょうか。。。
そして、十二本宮、神社本殿前に到着しました。。。最初の図の2番になります。神社は見るも無残に荒廃し、朽ち果てていました。そして、ここが十二本木山(417m)の山頂でもあります。
拝殿から見た本殿です。拝殿も朽ち果てていました。
その拝殿。倒壊するのは時間の問題かも知れません。
十二本木山の頂上は、とても落ち着いて休めるような環境ではありませんでした。展望もありません。この神社も賑わった時代があったのでしょうか。寂しさの漂う境内に一礼し、ここをあとにしました。
そして帰り道、もうひとつ跡地がありました。地図の3番、藤ヶ鳴フルーツパークです。池田神社の境内の前にありますので、そのまま跡地を見ることができます。
色あせながらも、当時そのままの状態で残る入口。フルーツ狩りで賑わったのも今は昔。こういった施設の閉鎖は全国で進んでいますね。。。
戻ってきた少年自然の家の近くから岡山空港が見渡せました。もう夕方です。ほんのわずかの里山登山でしたが、それぞれに異なった時代背景と思われる3つの跡地を見ることができました。費用や管轄など、なかなか問題が難しいのかも知れませんが、十二本木山周辺の再整備はお願いしたいところです。近くの山には不法投棄と思われる家電品が散乱している場所もあり、不法投棄禁止を訴える看板も朽ちて倒れている有様でした。
「で~れぇひでぇわ。こりゃおえんな・・・」【岡山弁】
荒れれば、余計に人は来なくなってしまいます。岡山ICから車でわずか20分。たった2時間ほどの間に、地方の現実を垣間見たような気がした岡山市の十二本木山登山でした。
★最近の登山はこちら★
城山(323m)-堂徳山(337.5m)-市章山(292m) 【神戸市】
★中国地方の山はこちら(何年か前の記事です)★
【※携帯サイトではご覧いただけません】
●大山〔だいせん〕1711m (弥山山頂)★日本100名山★
●那岐山1255m (岡山・鳥取県)★日本300名山★
●三平山1010m (岡山県)★中国100名山★
« 神戸六甲アイランド MOVIX六甲が1月31日に閉館 | トップページ | 雨の三大名園後楽園とユリカモメ »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント