善防山(251m)~笠松山(244.4m) 【加西市】
とても寒い日が続いていますが、少しずつ冬型は緩んできたようです。本日は、今年の初登山へ。と言っても、とても標高の低い素朴な里山ですが。
善防山付近より眺めた笠松山(正面左)です。低山ながら眺望が大変に良く、またミニアルプス的な要素もあることで、手軽に楽しめる人気の山となっています。
少し時間を戻して、こちらは北条鉄道の終点北条町駅です。駅の中に観光案内所があり、待合室を兼ねて利用できます。本日は、ここのガイドさんに、笠松山周辺の情報を教えて頂くことができました。
北条町駅から単行の汽車に揺られて、わずか3駅。播磨下里駅に到着。小さな無人駅。運賃は250円でした。車内でバスのように運転手に払います。北条鉄道は、もと国鉄の第一次廃止対象路線、北条線が地元引き受けの第三セクター鉄道として存続したもの。粟生駅で、JR加古川線と神戸電鉄に接続しています。
ここから善防山は、すぐ目の前です。
★今回の全体図はこちら★
←(善防山~笠松山)
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★公式サイトもどうぞ★
かさい観光ナビ 笠松山連峰ハイキングコース
【加西市観光まちづくり協会】~別ウィンドウで開きます~
近くの池は一面に氷が。。。寒いです。
下里小学校から登山道がありますが、その手前の野田池のすぐ南、下里農協前バス停付近に登山口への案内が立っていました。ここから善防山へ向かいます。
登りに入ると、すぐに下里小学校からの道と合流し、荒れた岩の斜面を登ります。目の前に、もう善防山が見えました。
登ってきた稜線を振り返ります。右下が下里小学校。のどかな田園風景が広がっていました。
登山口から、わずか30分。もう頂上に到着です。手前に第2頂上と書かれたピークもありますが、どちらも雑木に覆われて展望はありません。引き続き、笠松山へ向かいます。
赤い実がちらほら。ソヨゴの実でしょうか。
善防山と笠松山の中間点には、小さなつり橋があります。
←(つり橋の位置)
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下を通る道から見上げると、こんな感じ。
近くには古法華〔ふるぼっけ〕寺と石仏があります。ここは大河ドラマ「宮本武蔵」のロケ地としても知られています。周囲は笠松山も含めて自然公園として整備されており、普通に訪れるのなら、ここの駐車場を利用するのが便利です。
古法華寺からも笠松山へ登れますが、先ほどのつり橋へ戻って笠松山へ向かいます。つり橋を渡ると鎖のある岩場ですが、この山の岩は、滑りにくいので容易に登ることができます。
頂上近くにも鎖がありますが、ここも難所と呼ぶほどではありません。
笠松山への登山道は、ほぼ全ての区間で景色を楽しむことが出来ました。ふもとの町を見下ろしながら、頂上へもう少し。
そして善防山から約1時間、笠松山の頂上展望台に到着です。正面が善防山。360度、全ての方角が見渡せます。
明石海峡、淡路島方面です。
ふもとを通過していく北条鉄道が見えました。山の上まで走行音がはっきりと聞こえてきます。
三木から初めて来られたという登山者と頂上で会い、しばらく休憩。笠松山から、さらに北西の214mピークに向かいます。こちらへは熊野神社の標識がありますが、あまり歩かれてはおらず、稜線部の踏み分け道をたどって進みます。
草木をかき分けて進みますが、冬なので藪こぎというほどではありません。いくつかの小ピークをクリアしながら、探検気分です。
笠松山から約20分、214mピークのすぐ横にある熊野神社へと出てきました。ここからは広い参道があり、容易にふもとへ下ることができます。
そして、あっという間にふもとへ。一番左が笠松山、そして一番右が214mピークです。ここから北条鉄道、長駅はすぐ近く。
その長駅に着きました。ローカルムード漂う小さな駅で列車を待ちます。北条鉄道は概ね1時間に1本の運転。来た列車に乗り込むと、小学生のみんなが「こんにちは~」とあいさつしてきました。
整理券を取って運賃を払います。終点北条町駅までは200円。
播磨下里駅から山を縦走して長駅まで、約3時間30分。素朴な旅情を感じた、善防山、笠松山登山でした。
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こんばんは。
北条鉄道に乗って、善防山・笠松山はとても良い企画ですねえ。
笠松山は標高の割に高度感もあって楽しめたのではないでしょうか。
確か古法華寺のあたりで自分で石仏を彫ることができたような気がします。
やってみたかったのですが、そんな芸があるわけもなく…。
最後の列車の窓・青空・山…とても好きな感じの写真です~。
投稿: ちゅた | 2010年1月17日 (日曜日) 17時52分
ちゅたさん、こんばんは。
古法華の駐車場から歩けば簡単なのですが、そこを敢えて北条鉄道を絡めてみました。姉妹関係とも言える三木鉄道の廃止は残念ですね。。。
石彫アトリエ館は無人で人の気配がありませんでした。正面の扉には鍵がかかっていましたので、今は閉めているのかも知れませんね。特に案内等は見えなかったです。登山が目的なので早々に退散致しました^^;
低い山ですが、なかなか面白味のある登山が楽しめました。帰りは根日女の湯という天然温泉で疲れを癒しました^^
投稿: いそしず | 2010年1月17日 (日曜日) 20時03分