日本300名山「六甲山」と魚屋道(甲南山手~有馬)
11月23日、勤労感謝の日。日曜日の雨がウソのように、朝から快晴となりました。六甲山も青空に映えて、いっそう美しく見えます。
今日は、甲南山手から有馬へ続く古くからのルート魚屋道[ととやみち]で、六甲山を越えてみることにしました。
阪神間では神戸市の最東端にあたる甲南山手駅です。駅前のコンビニで食料などを調達し、午前8時40分にスタートしました。
森稲荷神社をかすめます。無事に登山できますように。
魚屋道[ととやみち]は、深江などで水揚げされた魚介類を有馬へ運ぶために使われていた、歴史の古い道です。
気温12℃。雨上がりの森に朝日がさして、幻想的です。
出発から40分、標高280mの蛙岩に到着。
標高380m付近で見かけた、猫の親子です。
午前9時50分、出発から3km、70分で標高477mの風吹岩に到着です。今日は、絶好の天気で景色は最高でした。
午前10時30分、展望の少ない森の中を頑張って、標高600mの雨ヶ峠に到着です。オカリナを吹いている方がいらっしゃいました。ここで、道は東おたふく山経由と住吉川経由に分かれます。
住吉川経由を選び、下りに入ります。魚屋道に変わって、阪神間の鉄道が開通してから主流となった住吉道が合流します。紅葉の進む静かな山道・・・
のはずだったのですが、ここでアクシデントが発生。
濡れた落ち葉に足を取られ、まさかの転倒。。。
下りでスピードが出ており、石にぶつけて、かなりのダメージです。
幸い、住吉川の流れがあったので、ここでダメージを癒します。両手とも負傷しましたが、特に左手からの流血が思ったよりひどく、タオルが赤く染まってしまいます。持ってきた絆創膏では、役に立ちそうにありません。。。
ここの標高は約560m。有馬までは最高峰(標高931m)を越えてまだ約7kmあります。手が満足に使えないのでは危険は増してしまいます。
住吉道での下山も検討しましたが、結局かなり休憩を取り、手をタオルで巻いて再スタートしました。住吉川の流れに助けられました。より慎重に歩を進めます。
紅葉が、傷を癒してくれるようでした。
そして出発から3時間後の午前11時40分、アクシデントはありましたが、六甲山頂(931m)に何とか到着です。本日は、六甲全山縦走の大会が開かれていますので、午後からは参加者の到着で賑わいそうです。
★関連リンク★★大会参加者のブログ記事です★
六甲全山縦走大会2009.11.23(山とカヌーの休日)
引き続き有馬へ向けて、魚屋道(住吉道)を下ります。道幅は広く、快適な登山道です。
最古のトンネルの跡がありました。現在は切り通しになっています。住吉道が開通してから、有馬と結ぶ往来が非常に重要であったことがうかがえます。
荷物を積んだ馬などが行き来したとあって、登山道は快適な傾斜で難所もなく、無事に有馬温泉街に到着しました。
こちらも、紅葉が見事に進んでいました。
温泉街は人も車もいっぱいです。温泉に入りたいところですが、混雑が激しく、傷の痛みもありますので、観光もそこそこに早々に退散。
神戸電鉄の有馬温泉駅に13時20分に到着です。出発から12.6kmを4時間40分。景色は最高でしたが、身も心もちょっと痛い秋の六甲横断ルートでした。本当に怪我には気をつけましょう。
★今秋のハイキングはこちら★
紅葉の里山登山 大峰山~中山(宝塚市)
廃線跡探訪ハイキング 福知山線(生瀬-武田尾)
武庫川と廃線跡ハイキング 福知山線(道場-武田尾)
★六甲山関連はこちら★
★六甲全山縦走大会はこちらをどうぞ★
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コメント
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こんばんは。
好天に恵まれ、紅葉も綺麗ですが、おケガの方は大丈夫でしょうか?
めげずに有馬までの初志貫徹はすばらしいです。
私も最近つくづくバランスが悪くなったなあと悔しいけれど感じます。
気持ちとうらはらによくこけそうになりますし、こけ方もヘタになった気がします~。
おだいじになさってください~。
投稿: ちゅた | 2009年11月24日 (火曜日) 23時54分
ちゅたさん
ありがとうございます。傷口が少し広かったせいで、少々あわててしまいましたが、大事には至らずに助かりました。すぐによく洗うことが出来ましたので、川に近かったのは不幸中の幸いでした。
山道は注意しなければダメですね。。。打ち身の痛みは残っていますが、とりあえず化膿しないよう気をつけたいと思います。登山をしていると、ご年配の方でも、皆さんとても元気なことに、いつも驚かされます。
実は次の土日に長距離サイクリングを予定しておりました。(怪我とは関係なく)急用のため日を改めることになりましたが、実行する際には、安全面には十分に注意したいと思います。しかし、12月に入ると寒い上に、忘年会シーズンとなりますので・・・。
もっか、悩み中です(笑)
投稿: いそしず | 2009年11月25日 (水曜日) 00時24分
はじめまして。Newmanと申します。ころぼっくるさんのブログからきました。ころぼっくるさん、ちゅたさんのブログのコメント欄を通じて何度かこちらへもお邪魔させていただいたのですが、初めてコメントさせていただきます。
最近、六甲の話題で皆さん盛り上がっていらっしゃるのが、関東在住の私にはとても羨ましく思われます。土地勘があればもう少し話が見えてくるのでしょうけれども...。こちらの「六甲山」横断ルートは、六甲縦走大会のルートとはあまり被らないのでしょうか??
それはともかく、好天の中、紅葉も綺麗でなによりの山歩きでしたね!
ところで、お怪我は大丈夫でしたでしょうか?
私は山歩きをすると登りよりも下りが苦手な性質で、うまくバランスがとれずに捻挫や足骨にヒビなど山中でとても困ったことになった経験が何度もあったりするので、どうも他人事には思えないです...。どうぞお大事に。
投稿: Newman | 2009年11月25日 (水曜日) 18時32分
こんばんは、記事中での私のリンク引用ありがとうございます。昨日は最高峰近くの一軒茶屋には3時ごろ辿り着いていました。ようやく完走の見込みがつき、一休みしていたところです。
やはり日の入り後の山道は、明るいランプが必要です。早い目の準備と慎重な行動が要求されます、単独でナイトハイクをなさる時は御注意ください。
投稿: ころぼっくる | 2009年11月25日 (水曜日) 23時00分
Newman さん
はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
登山やハイキングに最適な季節ですね。怪我は、捻挫や骨折などではなくて、まだ良かったのですが、転倒したこと自体にも正直ショックを受けました。下り坂は、本当に油断大敵ですね。転んだ当人が言うのもおかしいですが、Newmanさんも、お気をつけ下さい。
関東では、以前に筑波山へ登ったことがあります。他の山へは、全く行ったことがありません。今年の春に横浜~東京~日光と観光ではお邪魔しておりましたが^^
ご質問の六甲山の横断ルートの件ですが、住吉道と魚屋道は、縦走路とは山頂下でクロスしており、ほとんど重複はないですね。標識や案内図は整っていますが、網の目のように、たくさんのルートがありますので、ガイドマップの利用がオススメです。
当ブログは「お出かけ日記」のつもりで書いているのですが、最近はすっかり近くの山の話題ばかりとなっております。今後も支離滅裂な内容になるかとは思っておりますが、よろしくお願い致します。
ぜひ、六甲山にもお越しください。
投稿: いそしず | 2009年11月25日 (水曜日) 23時14分
ころぼっくる さん
六甲全山縦走大会への参加、そして完走、おめでとうございます。よい気候に恵まれて良かったですね。素晴らしいハイペースでの完走、本当にお疲れさまでした。
実のところナイトハイクの経験は、全くありません。夜の山道を歩くのは、なかなか想像できない世界です。しかし、全縦を目指すなら、避けて通れない道ですね。
大会の模様や皆さんのブログを拝見していますと、挑戦しようという気持ちになってきます。その際には入念な準備と心構えで望みたいと思います。もちろん、怪我のないように(笑)
投稿: いそしず | 2009年11月25日 (水曜日) 23時39分
いそしずさん、こんばんは。
六甲山周辺のルートのこと、詳細にご説明いただきありがとうございました。
ころぼっくるさんの六甲縦走の記事を読んでいてもいまいち位置関係がよくわからなかったりしたので、今日の昼休みに近くの書店にルート確認をしにいってきました(笑)地図を見て「こんなルートを通るのか~」と少しだけ判ったような気がしました。
実は兵庫県自体訪れたことがないこともあり、須磨とか宝塚とかの位置関係が曖昧でした...。宝塚があんなに内陸にあるとは思っていませんでした~(汗)
不世出の登山家、加藤文太郎でも有名な六甲の山々。いつの日か歩ける機会を持てるといいな...。
投稿: Newman | 2009年11月26日 (木曜日) 18時52分
Newman さん
地図をご覧になったのですね^^。確かに土地勘がない地方の話は分かりにくいと思います。簡単な登山地図でも掲載すれば、土地勘のない方でもだいぶ違うとは思いますが、当ブログ内での地図の使用は最小限にとどめております。ご了承下さい。
六甲山は都市部から近いため、非常に身近に感じる山ですが、奥の深さに驚かされます。野生のイノシシがいたりして、時に都市部にまでやってきます。ビルが建ち並び、往来も激しい阪神間という都会で野生のイノシシが見られるのです。時にJR神戸線の鉄橋や、国道2号線の橋の近くまでやってきて、注目を集めています。当たり前なのでニュースにもなりませんが^^
西日本には高い山がないイメージが強いとは思いますが、関西や中国、四国・そして九州と、それぞれに違った個性的な山々があると思っています。まだ、語れるほど登っていませんが(笑)
本格登山には役不足と思われるかも知れませんが、西日本にも来てみて下さいね^^
投稿: いそしず | 2009年11月26日 (木曜日) 22時21分