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2009年10月18日 (日曜日)

廃線跡探訪ハイキング 福知山線(生瀬-武田尾)

秋晴れの日曜日になりました。国鉄の分割民営化時には、全国で特定地方交通線と分類された赤字ローカル線が数多く廃止されましたが、ローカル線でなくても、新線付け替えなどのルート変更で廃止となった区間は、数多く存在します。

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そんな中でも福知山線の宝塚から先、武庫川の渓流に沿う区間は全国的に有名で、特に生瀬駅から武田尾駅の区間は、訪れる人も多いルートとなっています。この区間を生瀬駅側から訪ねてみることにしました。

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宝塚駅から1駅、福知山線の生瀬駅です。普通電車のみ停車の小さな駅です。この先、西宮名塩、武田尾、道場と続く複線電化のトンネル連続区間が、1986年のルート変更で誕生した区間で、武庫川の渓流に沿う非電化単線の旧線は廃止されました。

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生瀬駅を出ると、しばらく国道176号線の歩道を歩いていきます。

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生瀬駅から歩くこと約15分、中国自動車道が頭上を跨ぎ、国道176号線が大きく左にカーブする地点で右側を望むと、武庫川の流れが山あいに続いていくのが見えます。真下に見える砂利道が、これからたどる福知山線の廃線跡になります。

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いかにも廃線跡な砂利道を歩いていくと。。。

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突然JR西日本の立て札が。廃線跡でありハイキングコースではないので、一切の責任を負わない旨が書かれています。全国の廃線跡探索では危険な場所が多く、ここに限ったことではないですが、全て自己責任となります。ご注意願います。

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渓谷に沿う、美しい区間です。

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最初のトンネル(北山第一トンネル)に到着です。このトンネルは営業していた当時、改良のために後から作られたもので、更に昔の旧線跡がトンネル右側に続いています。以前はこちらも何とか歩行可能でしたが、現在は写真のように柵で完全に塞がれており、トンネルを通過するしかありません。

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トンネルは全長318m。照明もなく、かすかにカーブして長いため出口は見えません。中は漆黒の闇となっています。懐中電灯は必携です。

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出口が見えると、ほっとします。鉄道のトンネルだけに足元が悪く、水がたまっていたりしますので最後まで注意が必要です。

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トンネルを抜けて、更に進みます。事故の責任は負わない旨の、真新しい標識がたくさん並んでいますが、今日も、歩いている人は非常に多く、すっかり人気のコースになってしまっています。

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責任は負わないと言いながらも、真新しい防護柵が設置され、整備もされています。ずっと武庫川に寄り添って続いており、鉄道時代は、さぞ車窓の美しい区間だったに違いありません。

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続いて2つ目の北山第二トンネルに突入。こちらは全長413mと長くて、なかなか出口が見えません。

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なぜか枕木がはがされ、横に立てかけてありました(写真はフラッシュ撮影です)。こちらは大変古いトンネルで、レンガ積みの天井が時代を感じさせます。真っ黒に煤けているのは蒸気機関車の通っていた証です。

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2つめのトンネルを突破します。前に人が増えて来ました。家族連れや若い女性が大変多く、時代の変化に驚きます。子供たちには、スリル満点の探検コースと思います。

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武庫川を見下ろしながら、進みます。

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3つ目の溝尾滝トンネルに入ります。このトンネルは149mと長さはなく、比較的早く出口の明かりが見えてきます。

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抜けたところに、旧第二武庫川橋梁があります。生瀬駅を出発してから、ちょうど1時間で到着しました。

★↓クリックで拡大表示します↓★

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この廃線跡探索のハイライトとでも呼べる場所です。

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この鉄橋の旧保線用の通路を使って、武庫川を渡ります。

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全長275.21m。何とも言えぬ迫力があります。

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鉄橋を渡るとすぐに長尾第一トンネルです。全長は307m。長いトンネルはこれが最後です。

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トンネルを抜けたところに、最初に見たのと同じ表示板が立っていました。反対の武田尾側から歩いてくると、ここから先が、自己責任区間という訳です。

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自己責任区間(?)が終わっても廃線跡は同じように続きます。

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朽ち果てた警笛鳴らせの標識の向こうに、新しい階段や、標識が見えてきました。実は、この辺りは「ふるさと桜づつみ回廊」という公園として宝塚市が整備、廃線跡もその公園の一部となっています。

★ここから大峰山、中山への登山ルートはこちら★
紅葉の里山登山 大峰山~中山(宝塚市)

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長尾第二、第三と、トンネルが2つありますが、長さはそれぞれ147mと、91mで、どちらも出口が見える短い距離です。

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枕木の残る廃線跡を武田尾へ。ゴールまでもう少しです。

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舗装された道路と合流すると、JR武田尾駅は近いです。生瀬駅から1時間45分で到着しました。ゆっくり見ながらで2時間30分程度と思います。

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現在の武田尾駅は、半分トンネルの中にホームがある構造となっています。便利になった反面、長いトンネルばかりで車窓の楽しみは消えてしまいましたが、歩く楽しみとして現在に残った、福知山線廃線区間でした。

★コースタイム★

生瀬駅(0.0km) スタート
廃線跡生瀬側入口(1.4km) 15分
北山第一トンネル(2.6km) 35分
北山第二トンネル(3.4km) 45分
第二武庫川橋梁(4.5km) 1時間
大峰山登山道分岐(5.4km) 1時間20分
廃線跡武田尾側出口(6.3km) 1時間35分
武田尾駅(6.9km) 1時間45分

★武田尾-道場の区間はこちら★
武庫川と廃線跡ハイキング 福知山線(道場-武田尾)

★今回の地域は下図を参照下さい★

★廃線跡関連は、こちらもどうぞ★

旧国鉄五新線(阪本線)を訪ねて【第一部】

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コメント

2011年10月9日(日)にカブ隊で西宮名塩駅から武田尾駅までハイキングに行きました。2番目のトンネルの出口の天井に巨大なスズメバチの巣が掛かっていました。
ハイカーの方々は気をつけてハイキングをしてください。

kazuya 様

情報ありがとうございます。トンネルの天井にスズメバチの巣が出来ていたという情報は、実は5~6年前くらいにも頂いたことがあります。結構スズメバチが多いのかも知れません。非公式なルートとは言え、通過されるハイカーが多いので心配ですね。訪問、通過される方は、くれぐれもご注意下さい。

はじめまして
30日に廃線ウォークに行く予定してます
以前は 真夏に行ったので 今回は紅葉しかかった風景が楽しみです
ハチの巣が あるんですね ちょくちょくいる
トンネルの出口、充分気をつけます
教えていただき おお助かりです

jun 様

はじめまして^^ コメントありがとうございます。
30日に訪問されるのですね。ハチの巣の情報がありましたので、十分お気をつけ下さい。
宝塚から三田方面は、現在では電車が頻繁運転されていて、それが非電化単線の細道だったとは想像するのも難しいような気がします。気動車や客車列車が行き交ったであろう当時の光景を思い描きながら、トンネルや川沿いを歩くのは楽しいですね^^ 気をつけて楽しんで来て下さいね

はじめましてphosphorusと申します
いつも楽しく見させてもらっています。
ところで二つほど情報を差し上げたいのですが
一つは旧線跡の対岸の崖に鉱山のような扉があると思います。
そこは中止された武庫川ダム計画の試験孔です
もう一つは生瀬付近の旧線跡とトンネルが国道工事のため削られています
どうなるかはまだ分かりませんが、おそらくトンネルはコンクリートで埋められるかも知れません。

phosphorusさん、はじめまして。

情報、ありがとうございます。
廃線跡沿いに、ダム計画による試験孔があったのは気づきませんでした。
廃線跡もそうですが、色々な計画、歴史の跡地が、時を超えて、
当時の風景や情景を、現在の私たちに訴えてくるかのようですね。

そのような中で、生瀬付近の拡幅工事は残念です。
ブログ記事では、生瀬出発から一気に廃線跡を歩ける区間まで飛ばしましたが、
現在線と分岐してから、すぐに山の斜面に廃線跡が続いていますので、
その辺りが工事で失われるようですね・・・
訪問から、かなり時が経っていますので、また見に行きたいと思います。
情報、ありがとうございました。

2018,7,15現在も、このルートのハイキングは可能でしょうか?

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