六甲全山縦走路 市ヶ原~摩耶山~六甲山~宝塚
季節はすっかり秋の気配。3連休の初日は、良い天気に恵まれました。今回も、六甲全山縦走路の一部をたどりに市ヶ原へ。今回たどるのは、市ヶ原から宝塚までの28.5kmです。新神戸から市ヶ原まで(2.3km)行きますので、今回の全長は30.8kmと六甲全山縦走路の60%程にもなります。準備も整えて出発しました。
★2010年10月10日の同コースはこちら★
新神戸駅を午前8時30分に出発。布引貯水池を見ながら、六甲全山縦走路と出合う市ヶ原へと向かいます。
★新神戸から市ヶ原までは、こちらも参照下さい★
六甲全山縦走路 市ヶ原~鍋蓋山~菊水山~鵯越
新神戸出発時の気温は18℃と快適な陽気です。10月10日は元祝日の体育の日で、晴れの特異日として有名でしたが、今日も見事な秋晴れとなりました。
午前9時、市ヶ原に到着です。気温は16℃に下がりました。ここから六甲全山縦走路を摩耶山[標高698.6m]方面に向かいます。
摩耶山方面へは、たくさんの道がありますが、一番下の稲妻坂、天狗道と書かれているルートが六甲全山縦走路になります。標識は完備されており、迷うことはありません。摩耶山まで4.2kmです。
ひたすらの登りを頑張ります。11月には六甲全山縦走(全長約56km)の大会が開かれますが、市ヶ原から摩耶山への登りはハードルの1つと言えそうです。皆さん、くれぐれも無理をしないようにして欲しいと思います。
天狗道に入ると標高500mを超え、市街地の展望が見えるようになってきます。途中、少し急峻な登りも待ち構えていますが、摩耶山の掬星台までもう少しです。
午前10時20分、市ヶ原から1時間20分で標高690mの摩耶山掬星台(きくせいだい)に到着です。ここにはロープウェイやバスも発着しており、トイレや自販機には不自由しません。
★こちらも参照下さい★
神戸1000万ドルの夜景 摩耶山掬星台のライトアップ
素晴らしい展望が、疲れを癒してくれました。
掬星台をあとに、5.1km先の記念碑台を目指します。
摩耶別山を過ぎると、車道たどるルートになります。六甲山上は、このような車道ルートも多くありますので、比較的楽に進むことができます。
途中にある穂高池に寄り道。六甲全山縦走路からは150mほど脇道に入ったところにあります。水が大変綺麗で、静かな時間が流れていました。
神戸市立の自然の家を過ぎたところから、再び山道に入り、車道を横切りながら進んで行きます。(上記写真は振り返ったところ) ロッジや別荘の建ち並ぶ一角を過ぎれば、表六甲ドライブウェイが合流する十字ヶ辻の交差点に出ます。
そこから記念碑台までは、再び車道を行きます。標高は750mを超えていますが、ホテルや商店、郵便局まであり、深い山を登ってきた身には、違和感は否めません。
午前11時45分、六甲山自然保護センターのある標高800mの記念碑台に到着しました。摩耶山掬星台から1時間25分、市ヶ原から9.3kmを2時間45分でした。ここまでの平均は約3.4km/hで、まずまずでしょうか。ここからは、六甲ガーデンテラスを経由し、六甲山最高峰(931m)を目指します。六甲山まで5.2kmです。
記念碑台を出ると、神戸ゴルフ倶楽部の敷地に突入します。完全に敷地内を通過する形となっているため、このような防護柵のトンネルを進みます。
1903年に造られた日本最古のゴルフ場です。
12時15分、記念碑台から30分で六甲ガーデンテラスに到着です。気温は17.5℃で、快適そのもの。今日は観光客もたくさん訪れていました。売店なども豊富で、六甲山上は休憩施設、飲み物に食事まで、苦労せずに済み助かります。
ガーデンテラスからも、眼下が一望できます。
ガーデンテラスから六甲山頂までは、車道と右に左に絡みながらのルートとなります。車道に出ては山道となる繰り返しで、今回いそしずは、車道を利用せず山道のみをたどりましたが、六甲全山縦走路としては、この区間は車道の利用も認められています。アップダウンの続く山道よりも、明らかに車道の方が歩きやすく有利ですが、歩道はないため、車の通行時には注意が必要です。
午後1時ちょうど、標高931mの六甲山頂に到着しました。気温は18℃、記念碑台から5.2kmを1時間15分で到着です。市ヶ原から14.5kmを、ちょうど4時間でした。標高は931m13cmでしたが、阪神淡路大震災を引き起こした兵庫県南部地震により、現在は931m25cmとなり、12cm高くなっています。
山頂は多くの登山者で賑わっていました。蛇足ですが、六甲全山縦走路のみをたどる場合は、この山頂下を通過していますので、頂上に立つ必要はありません。
★甲南山手~六甲山~有馬はこちら★
日本300名山「六甲山」と魚屋道(甲南山手~有馬)
ここから宝塚まで14km、ラストスパートと言いたいところですが、冷静に考えると、まだ大変遠いです。ここから宝塚まで、売店や休憩施設などはありませんので、準備を整えておく必要があります。
六甲山頂を出ると、すぐ芦屋市に入ります。相変わらず車道と山道が絡んでいますが、この鉢巻山トンネル部分は山道を行かず、車道を抜ける方をお勧めします。
写真は鉢巻山トンネル部分の山道です。歩く人がほとんどいないためか、熊笹に深く覆われており、足元は見えず、道が判然としない部分もありました。唯一見えた案内板も傾いていて、寂しそうです。
縦走路分岐点で車道と分かれ、再び長い山道に入ります。入口には宝塚まで12km、頑張れ~!の古い看板が。地図では宝塚ゴールまで13km地点になります。基本的に下りなので楽にも思えますが、ここからの道のりは長く、まさに頑張れの文字がふさわしい道のりになります。
熊笹をかき分けて進みます。
展望はなく、細かなアップダウンを繰り返す、単調な山道が延々と続いていきます。
途中、大平山の無線中継所付近のみ車道に出て、少し展望が開けるのが唯一のアクセントです。まだ標高は600mを超えており、すぐに車道と離れて、山道に入ります。
更に続く山道と、起伏を頑張ると・・・
塩尾寺(えんぺいじ)まであと少し、突然、展望が開けました。写真は西宮の甲山から大阪湾です。更に西から東まで一望のもとに見渡せます。この10km、2時間近い山道の間で唯一とも言える大展望です。六甲全山縦走路からわずかに右に外れた岩場の上になります。
午後3時30分、六甲山頂から2時間30分、標高340m付近にある塩尾寺に到着しました。ここから宝塚市街地のゴールまではあと3km、車道をたどるラストコースになります。
急な車道を下ること40分、午後4時10分、ついに宝塚に到着しました。宝塚温泉と武庫川が迎えてくれます。六甲山頂から14kmを3時間10分、市ヶ原から28.5kmを7時間10分、出発した新神戸からは30.8kmで7時間40分でした。全行程の平均は4.0km/h、今回も、まずまずのペースで到着できたと思います。
六甲全山縦走の大会まで、あと1ヶ月と迫ってきました。参加される方は、無理をされずに十分気を付けて頑張ってほしいと思います。六甲全山縦走路関連は下記の記事も参照下さい。
★六甲全山縦走大会はこちらをどうぞ★
★2010年の六甲全山縦走路はこちら★
★2009年の六甲全山縦走路です★
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コメント
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全縦完結おめでとうございます。
全コースを踏破するには、さらに困難な状況に遭遇されると思います。しかしそこが全縦の醍醐味かなと受け止める覚悟も必要かと思っています。
投稿: ころぼっくる | 2009年10月12日 (月曜日) 22時29分
>>ころぼっくる さん
ありがとうございます^^。結局3回に分けた形となりましたが、実は六甲全山縦走路を全部たどったのは今回が初めてでした。この市ヶ原(新神戸)から宝塚だけでも、すでに余力は残っておらず、踏破がいかに難しいか思い知る結果となりました。日々体力と健康を維持して、いつの日にか、踏破に挑戦したいと思います。踏破に成功されている、ころぼっくるさんには、驚きと脱帽です。大会本番でも頑張って下さい^^
投稿: いそしず | 2009年10月12日 (月曜日) 22時53分