根尾川と根尾谷断層
岐阜県の根尾谷です。根尾谷は、揖斐川の支流根尾川の作った南北に伸びる谷筋で、鉄道好きの方なら、第三セクター鉄道の樽見鉄道が走る谷筋と言えば分かりやすいでしょうか。桜好きの方なら、樹齢1,500年と言われる日本一の薄墨桜のある所と言えば、分かるかも知れません。
その根尾川に沿って、これまた酷道ファンには有名な国道157号線を樽見方面へ進むと、途中から脇道に入った水鳥地区に根尾谷断層があります。樽見鉄道水鳥駅の近くです。写真中央、道路の傾斜から左に伸びる草の斜面が地震で出来た断層です。地震の発生する前は、手前と向こうは平坦な土地でした。向こう側が6mも隆起して、このような段差が発生したのです。
近付くとこんな感じ。もはや川の堤防か、鉄道の築堤にしか見えません。これが1回の地震で隆起したとは驚きです。
断層のすぐ近くには地震資料館が建っています。入館料は大人1人500円。根尾谷断層を作った濃尾地震についての詳しい資料が保管されています。
館内では、断層部を掘って、ずれた岩盤を直接見ることが出来ます。濃い灰色の岩盤が、写真中央より左と右で大きく食い違っているのが分かります。下の人形の建っている所から、濃い灰色の岩盤部分が右側のみ上へ大きくずれています。もともと、左と右は水平で、地震により6mも上下にずれた為に、このようになりました。
反対から見たところです。濃尾地震は1891年10月28日の午前6時37分に発生した、マグニチュード8.0という内陸の直下型地震としては最大級の地震であり、80kmもの地震断層が出現して、多くの被害をもたらしました。根尾谷断層では、他にも、ずれた畑の境界線や道路などが、そのまま残されたりしています。
近くの根尾川です。今の時期は鮎釣りが非常に盛んです。国道157号線沿いには、鮎の料理店もたくさんあり、この季節は新鮮な鮎を求める人で大変賑わいます。
釣りの専用区と、キャンプ地等とは区分けがされていて、根尾川ではキャンプやレジャーも楽しめます。水が大変きれいで、洗われるような美しさでした。
最後に平野部に出て、揖斐川の西に広がる茶畑の様子です。美濃のこの辺りは揖斐茶の産地として知られていて、広がる茶畑が独特の風情を漂わせていました。
1日のんびりムードの岐阜散策でした。
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