六甲山横断ハイキング(谷上-市立森林植物園-市ヶ原-布引)
梅雨に入ったというのに、雨はほとんどなく、晴れの天気が続いています。ハイキングには少し暑い季節になりつつありますが、今日は六甲山北側の谷上から新神戸(布引)まで、山を横断してみることにしました。
神戸電鉄と北神急行が連絡する谷上駅ホームには、ふもとの駅らしく洒落た待合室がありました。ここから神戸市立森林植物園まで徒歩50分とあります。距離は2.3kmです。
その谷上駅は、神戸市営地下鉄と直通している北神急行の終点です。同じホームで神戸電鉄と連絡しており、改札を出なくても乗り換え可能となっています。北神急行なら谷上から新神戸まで、わずか8分です。
案内に従って谷上駅を西に出ると、山田道、森林植物園への案内がありました。分岐地点など標識は完備されていますので、まず迷う心配はありません。午後2時30分、谷上をスタートしました。
山田道に入って、谷上の駅方向を振り返ったところ。暑いです。
山田道は、序盤は木陰の緩やかな道が続きます。難所と言えるような急勾配もなく、比較的たどり易い道です。
少し急な坂を登って森を抜けると、いきなり開けた場所に出ます。となりは大規模な採土場のようでした。勾配は緩くなりますが、しばらく遮るものがなく暑さは倍増です。標高は380m。谷上から約130mほど登ったところです。
再び森に入ってしばらく行くと、西六甲ドライブウェイの車の音が近付いてきます。車道に出れば、森林植物園は目の前です。
午後3時15分、出発から45分で標高440mの森林植物園正門に到着しました。谷上からの標高差は200mもありません。
神戸市立森林植物園は、キャンペーンで13日、14日の2日間入場無料です。昨日の王子動物園や須磨海浜水族園と同じキャンペーンです。
解放された正門の横に、ガイドマップが置いてありました。森林植物園では、アジサイが見頃を迎えており、今日は無料キャンペーンも重なって多くの人出となっていました。土日には北鈴蘭台駅とを結ぶ無料送迎バスも運転されていますが、道路は渋滞の情報も出るほど、混雑していたようです。
アジサイが見頃の園内も、今日は日差しが厳しく暑いです。
それでも、ヤマアジサイがきれいに咲いていました。
こちらはヤマアジサイの一種のシチダンカ。シーボルトがヨーロッパに紹介したものの、実物はその後130年間、昭和34年まで見つからず幻のアジサイと言われていました。装飾花が重弁化しているのが特徴です。
家族連れで賑わう園内を通り抜け、東門へ向かいます。
15時50分、東門に到着しました。ここは、六甲登山道の1つトエンティクロスとの分岐部にあります。今日のように園内を通過する場合でも、通常は入園料が必要で、東門に通じる出口にも料金所が設置されていました。
森林公園内の450m付近が今日の最高地点で、東門付近の標高は350m、谷上出発から約4km来ました。ここから新神戸までは、まだ約5kmあります。
トエンティクロスは、その名の由来ともなったように、川を何度も横切りながら進みます。砂防ダム付近で勾配がある他は、川の流れに沿って、比較的ゆるやかな道が続きます。
川越えの部分は、飛び石となっています。
市ヶ原までもう少し。摩耶山に向かう黒岩尾根・地蔵谷への道、稲妻坂・天狗道と呼ばれる六甲全山縦走路などが分岐したりと、この辺りの登山道は大変複雑になっています。
★摩耶山から宝塚への六甲全山縦走路はこちらをどうぞ★
>>六甲全山縦走路 市ヶ原~摩耶山~六甲山~宝塚
最後に川沿いを離れ、尾根筋を超える比較的長い勾配があり、登りと下りを頑張るといよいよ市ヶ原です。
市ヶ原付近から先は、急な勾配もなく、のどかなハイキングコースです。陽も次第に傾き、快適な散歩道となってきました。布引貯水池を超えれば、もうすぐ新神戸。
山の中から、いきなり神戸の街が見えてきます。更に下ると、新神戸駅のアナウンスやメロディが山道に響き、都会の喧騒が次第に大きく聞えてきます。深い山道から、いきなり都会へ。この変化の激しさは、なかなか他では味わえません。
★六甲山横断はこちらもどうぞ★
午後5時20分、新神戸駅に到着しました。谷上から、山田道・徳川道(森林公園内)・トエンティクロスを経由し、8.8kmを2時間50分。平均時速3.1kmでした。
←(今回の地域はこちら)
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★六甲全山縦走大会はこちらをどうぞ★
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