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2008年10月11日 (土曜日)

イキガミ

昨日10日の深夜、映画を見てきました。6本目は「イキガミ」です。
21:20~のレイトショーで終了は23:45と、非常に遅くなりましたが、もはや通常料金\1,800で鑑賞する気には、なかなかなりません。映画館通いも多くなってきたし、そろそろ会員になった方が得かと、入会案内のパンフをもらっておきました。

さて、そのイキガミですが、原作は間瀬元朗のコミックです。犯罪を抑制するために、国家繁栄維持法が施行された日本に似た架空の国が舞台です。国家繁栄維持法とは、いわゆる1000人に1人が18歳~24歳の間に、国の手によって合法的に殺される法律で、強制的な死への恐怖心を国民に植え付けることによって、命の大切さを再認識させ、犯罪の低下や出生率の上昇を図ろうとする政策です。反対の意を唱える者は、退廃思想者として、国家により粛清されてしまいます。

で、どうやって1000人に1人を殺すかと言えば、小学1年の時に、全員に注射が打たれます。この注射の中に0.1%の確率でナノカプセルが仕込まれていて、それが18~24歳の、ある時間に作動し、心臓の肺動脈を破壊する、というものです。これは、1時間単位で正確に作動時刻がセットされており、国は、その作動24時間前に、死亡予告証を本人に届ける、これがいわゆる「イキガミ(逝紙)」です。

という設定のもとに始まるストーリーなのですが、元々が読み切りのコミックだったためか、3~4種類の話が織り交ぜられた展開となります。いずれも「イキガミ」を届けられた若者とその家族や友人・知人に焦点が当てられ、それを届ける主役「藤本賢吾」の心の動きが描かれる訳です。藤本賢吾役は、俳優松田優作の次男「松田翔太」でした。

結論から言えば、平和だから生に疎くなる、死を意識(通常は戦争)すれば生のありがたさが分かる、という本来、人類の持つジレンマが土台となっていて、それを物語として突こうとした面白さ、そしてそれに国家と国民の関係というテーマが加わることでストーリー的な厚みを増して、見ている者が今の現実や自分を見つめ直してくれたら、といったような主旨が感じられるのは良かったと思います。しかし、その土台をもってしても、作品全体に漂う、設定の無理さとストーリーの窮屈さが否めません。注射0.1%の確率で混入したナノカプセルが、いったい誰に入ったのか、どうして国は知りえるのか。24時間前の手紙配達の際に、本人と会えず、配達不能の場合はどうするのか。不在票を置いて帰っていますが、それでいいのか?と、言い出せは枚挙にいとまがありません。

設定の無理に目を逸らすとしても、1話1話の掘り下げが少なく、イキガミを届けられた本人と家族の心情模様が、どこか他人事であり、何か違うように感じられてしまうのです。そして感情移入しようとしても、別の話に変わってしまう・・・で、結局印象に残るのは、交通事故のシーンと劇団ひとりでは?という、何とも消化不良な映画でした。桜がかわいそうです。

(★★) いそしず

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